波動用でフル活用すれば良い

有料快速列車の湘南ライナーや、臨時快速のビューやまなし号で運転中の、215系電車も製造から25年以上が過ぎました。

外観はオール2階建ての車両で、1号車と10号車の1階部分は、機器類等が設置されている為、2階のみの客室となっております。また4号車・5号車は回転式リクライニングシートを備えた、グリーンが連結されております。

普通車の定員は830名・グリーン車の定員は180名の合計、1010名の乗客を座らせて、運転する事が可能な車両でございます。

前述の通り製造から、25年以上が経ちましたが、ほぼ原型のまま湘南ライナーや、快速ビューやまなし号等で運転されて来た215系も、湘南ライナーの特急格上げが確実になった時、10両編成4本の合計40両が、どの様になるのか注目されます。

2階建て車両で片側2ドアの車両の為、その特殊性を考えると、廃車になる可能性も否めません。

ただ車体がステンレス車両で有る事や、寒冷地で豪雪の中での運転も無い事や、ほとんどが湘南ライナーでの運転のみな事から、25年の経年とは言えそのまま廃車にするには、勿体無い気もいたします。

そこで湘南ライナーの運用が無くなってからの活用となると、集約臨での運転や新規で、臨時快速列車での運転で活用するのが、良いのでは無いかと思います。

神奈川県や東京南部から、栃木県の日光までの修学旅行用の臨時列車(耐寒耐雪構造で無い為、春~秋の限定運転になります。)への活用や、首都圏から伊豆・房総方面等への、イベント開催の臨時列車の運転で、輸送力を発揮できると思います。

車両の構造上、片側2ドアの車両ですので、普通車・グリーン車共に、全車座席指定にして乗降時の遅延防止と、快適性をウリにすれば、215系電車もまだ、活用できると思います。

日光集約臨で運転するとなると、小学生や中学生の児童・生徒には、ちょっと硬いボックスシートの普通車で、リクライニングはいたしませんが、何とか対応できるかと思います。

10編成固定の為、ホーム有効長の短い区間の駅には、停車できませんが波動用としての運用で有れば、ホームの短い駅への停車も無いので、何とか対応できるかと思います。

今後JR東日本が、湘南ライナーの運用から215系を撤退させた場合、どの様な活用するのか、或いは廃車にするのかが注目されます。

※写真は横須賀線の北鎌倉~大船で試運転中の215系電車。
鎌倉方面の初詣輸送や海水浴輸送の、波動用としてもしかしたら、臨時快速列車が運転されるかも知れない。

撮影日2019年8月30日


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