桜と旧餘部鉄橋を渡る普通列車

おはようございます。週明け月曜日如何お過ごしですか。

北日本では雪模様の天気で、冬に逆戻りした地域もあり、車を運転されている方、歩行者の方は路面の凍結に気を付けて移動して下さい。

さて今日は9年前に、兵庫県美方郡香美町香住区余部に架かる、山陰本線の旧餘部鉄橋と桜、日本海をバックに通過する列車を撮影した写真です。

撮影日の2007年3月に撮影した当時は、曇り空の天気で時々、雲の隙間から日射しが照り付ける天気でした。

餘部鉄橋は1912年(明治45年)3月1日に完成し、廃止される2010年(平成22年)7月16日の運行廃止まで、98年間も列車の通過を支えておりました。

長さ310m高さ41mの餘部鉄橋は、トレッスル橋タイプで鉄道ファンや地元の方々からも、愛されて来ました。

しかし今から30年前の1986年12月28日に、回送中のお座敷列車「みやび」号が、風速33m餘部鉄橋を通過中に、ディーゼル機関車を除く客車7両が転落し、鉄橋の下に有った水産加工会社を直撃し、水産加工会社の従業員5名、「みやび」号の車掌1名が死亡、日本食堂の従業員3名が重傷を負いました。(運転していた機関士も、責任を感じその後、自殺されました。)

餘部鉄橋のトレッスル橋の美しいデザインと高さ41mから通過中の列車で、日本海餘部の街を眺めるのには素晴らしい鉄橋でしたが、橋梁の下で暮らす地元の方々は、列車通過時の騒音・落下物・着雪した雪や雨水の落下・自殺者等に悩まされ、国鉄(現在はJR西日本管轄)の現場作業員はメンテナンスの労力・運行を管理する輸送指令は、風雪や強風時の列車抑止等で悩まされた、負の存在も否めませんでした。また老朽化の問題もあり、鉄橋の付け替えも課題となっておりました。

そこでこれらの問題を解消すべく、新餘部鉄橋が2007年11月から建設され、2010年7月17日に完成し2010年8月12日から使用開始となり、旧餘部鉄橋は98年の歴史に幕を閉じました。新餘部鉄橋はコンクリート橋で、旧餘部鉄橋の山側に掛けられました。現在、餘部駅には空の駅が完成し、観光客や地元の方々から愛されております。

私も旧餘部鉄橋を、寝台特急出雲(1号・3号)・特急はまかぜ号・同あさしお号・急行だいせん号・客車臨時快速但馬カニスキ号・普通列車と枚挙暇ない位に旧餘部鉄橋を列車で渡って来ました。新餘部鉄橋も特急はまかぜ号で通過しております。

餘部鉄橋は現在、一部の橋脚を除き解体されましたが、写真の桜とキハ47系ディーゼルカーは現在も健在です。

桜の時期は間もなく終わりですが、餘部鉄橋を渡り餘部駅で下車し、新餘部鉄橋を渡る列車を日本海餘部の街をバックに撮影されてみては如何でしょうか。
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