JR直通10周年のスペーシア

2006年3月のダイヤ改正で、JR東日本東武鉄道が、新宿~東武日光鬼怒川温泉へ直通運転を開始してから10年が経ちました。

東武鉄道の特急電車100系スペーシア 以下スペーシア)は、1990年6月に従来使用していた1720系(DRC)の置き換え用として誕生し、6両9編成計54両が東急車両(現 総合車両製作所)およびアルナ工機で製造されました。同年には通商産業省(現 経済産業省)からグッドデザイン賞に選定され、更に翌年1991年には鉄道友の会ブルーリボン賞も受賞いたしました。

誕生当初のスペーシアは掲載写真の塗装カラーで有る、ジャスミンホワイトを基調にパープルルビーレッドとサニーコーラルオレンジの帯を巻いて窓回りを黒とした塗装でしたが、2011年からのリニューアル工事によって変更され現在は見られなくなりました。

JR乗り入れ対応車両は106編成・107編成・108編成の3編成で運用され、JR乗り入れ対応のATS-P型設置改造等がされております。また106編成は昨年日光東照宮四百年式年大祭に合わせ106編成が日光詣塗装に変更されました。(東武線専用103編成も、日光詣塗装に変更されております。)

スペーシアも製造され25年経ち、リニューアル工事も終了したばかりですので、今後も暫くは日光・鬼怒川方面の特急電車として活躍すると思われますが、来年の春を目途に東武鉄道の新型特急電車500系が誕生する予定です。500系は3両編成で貫通扉付でございますので、下今市で分割併合し、東武日光鬼怒川温泉の他に野岩鉄道会津鉄道に乗り入れ、会津田島までの運転になるものと思われます。また東京メトロ半蔵門線乗り入れにも対応され、大手町や渋谷更には東急田園都市線の鷺沼・中央林間へ直通することも、視野に入れているのではないかと思われます。

その際にJR東日本へ乗り入れている100系の去就も注目されますが、予想ではJR線・東武鉄道直通運転の特急電車が増発されるのではないかと思います。

また来年の秋を目途に東武鬼怒川線で、JRから購入したSLと客車を連結して、SL運転も開始する予定ですのでこれから暫くの間、東武鉄道の話題からは目が離せないニュースが続くと思います。

この夏休みは個室・サロン・広いシートピッチのスペーシアで、新宿・池袋・浦和・大宮から、日光・鬼怒川温泉へ快適な旅をしてみては如何でしょうか。

写真はJR宇都宮線 栗橋~東鷲宮を走る、リニューアル塗装前の特急スペーシアきぬかわ2号新宿行き。 2010年6月撮影

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