懐かしの400系新幹線つばさ号

1992年7月1日に、奥羽本線の福島~山形間を在来線規格の狭軌1067mmから、新幹線規格の標準軌1435mmに改軌し、東北新幹線を直通するミニ新幹線として誕生したのが、400系新幹線電車つばさ号です。

その後、山形新幹線は1999年12月に新庄への延伸の為、従来の狭軌から標準軌に改軌され、400系新幹線つばさ号も同時に新庄迄の延長運転となりました。(福島~新庄間の普通列車用として、719系5000番台・701系5000番台が標準軌用として運行されております。)

400系新幹線車両は新庄延伸に伴い、従来の6両から7両に編成増され合計で84両が製造されました。車内はグリーン車が2人用と1人用に、普通車が2人用が左右に並んだ設計で、新幹線車両の標準型車内よりも狭められた設計となっておりました。これは在来線規格の福島~新庄間を走行する為に、横幅の車両限界が2946mmになった為です。

ミニ新幹線はその後、1997年3月22日に開業した、秋田新幹線田沢湖線奥羽本線の大曲~秋田間)にも採用され、東京からの乗り換え無しでの新幹線移動が可能になり、乗客からは歓迎されました。ただ山形新幹線秋田新幹線も途中の単線区間や冬季は奥羽山脈を走行する為、豪雪等により運転見合わせになる場合の、デメリットも解消されておりません。

400系新幹線も経年を迎えた2005年頃から、E3系1000番台以外に同2000番台が増備され、400系新幹線のつばさ号は2010年4月18日、新庄発東京行きつばさ18号の運行を以て、18年間の運転に幕を閉じました。

私は400系新幹線のグリーン車は、1人旅が多い事もあり東北方面へ移動する場合は、わざわざご指名で愛用しておりました。

400系新幹線の一部車両は、埼玉大宮に有る鉄道博物館へ411形1両が、間もなく展示される予定です。

写真は春の山形置賜地方に別れを告げる、400系新幹線さようならつばさ18号。(2010年4月18日撮影)

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