浜名湖を通過する懐かしの貨物列車

こんばんは。6月も明日で終わりですが、如何お過ごしですか。

今日は11年前の2005年7月に撮影した、EF65型PF直流電気機関車(以下EF65PF)が牽引する、ワム80000型有蓋貨車(以下ワム80000)が静岡の浜名湖を通過する画像を掲載いたします。

撮影当時は、暑い夏真っ盛りで現地はにわか雨が降りましたが、雨上がりの曇り空の切れ間から、日射しが回復し夕暮れの浜名湖が反射した黄昏時を狙い、シャッターを切りました。

EF65PFがワム80000を牽引する姿は、国鉄時代の1970年代~1980年代半ばに掛けては、撮影した東海道本線でも多く見られました。

道路整備に伴い高速道路の拡大により、車扱いヤード方式主流の国鉄貨物も時間を要する原因の為、年々減少しコンテナ貨物に切り替えた、1984年2月のダイヤ改正で従来のヤード方式による車扱い貨物の廃止とコンテナ貨物移行に伴い、余剰となったワム80000も大量に廃車されました。国鉄民営化でJR貨物になりEF65PFとワム80000も、引き継がれましたが、ワム80000の老朽化や最高速度85kmがダイヤのネックになり、ダイヤ改正の度に廃車されて行きました。またEF65PFも老朽化により次世代機関車のEF210型直流電気機関車誕生以降は廃車が少しずつ進行いたしました。

数多く有ったワム80000も4年前に、本線上での運転を終了し写真の組み合わせの貨物列車も、過去のものとなりました。

1970年代の高度成長期末期の、日本の物流を支えた両者がもう見られなくなったのは、寂しい限りでございます。ただ浜名湖橋梁を走る東海道本線の貨物列車は、コンテナ列車を中心に健在でございますのでこの週末、貨物列車やJR東海の電車撮影をしに、足を運んでみては如何でしょうか。

写真は東海道本線 新居町弁天島浜名湖橋梁を通過する、EF65PF牽引するワム80000貨物列車。(2005年7月31日撮影)


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