誕生から20年が経った500系新幹線電車

 こんばんは。今夜のブログは1996年1月から同年12月迄に、16両編成9本の144両が製造されたJR西日本新幹線500系電車の写真を掲載いたします。

 東京から博多を5時間切りを目標に、同区間の航空機へ対抗する為にJR西日本が開発した500系新幹線は主に、のぞみに充当されその美しいデザインは、東海道新幹線山陽新幹線で活躍中の新幹線車両を凌駕する魅力を持ち合わせておりました。早さとデザインが評価され、同年に経済産業省グッドデザイン賞を受賞し、1998年には鉄道友の会第41回ブルーリボン賞も受賞いたしました。

 私も500系新幹線での移動はグリーン車で何度もお世話になり、最初乗車したのは1999年10月に東京~名古屋で移動したのが初めてでした。初乗車したその年は500系以外に300系の他に100系・0系も未だ走っており、500系の高速化に特化した車両構造とだいぶ印象も異なりました。

 のぞみ号ではご指名で乗車する機会が多かった500系ですが、JR東海では他の新幹線との定員が異なり、1号車や16号車は車両構造上1箇所しか乗降できなかった為、かなり乗り入れには難色を示していたみたいでした。

 500系新幹線も車両製造コストの高さと、前述の理由により144両で製造が打ち切られ、その後ののぞみ運用には700系やN700系が充当されることになり、2010年2月28日の運行を以て東海道新幹線から撤退いたしました。

 500系新幹線は現在、山陽新幹線の新大阪~博多間のこだま運用に転用され、大多数の車両は8両化され残りの車両は残念ながら大半が、廃車解体されてしまいました。またW1編成は先頭車を除き中間車は全て廃車解体されております。なおW1先頭車は現在京都の鉄道博物館に保存されております。短編成化された500系新幹線はこだま転用の際、パンタグラフ移設等の改造を受け、7000番台に改番しV編成として現在も活躍しております。

 さて500系新幹線を多く乗車いたしましたが、撮り鉄として沿線で撮影したのは東海道新幹線では今日掲載した写真のみです。撮影した当時、1/2000のシャッタースピードでの経験はあまり無かった為、架線柱を避けて上手く撮影できなかったのは残念ですが、東海道新幹線 静岡~掛川間の茶畑を走行する500系は、高速でその美しいデザインの勇姿を収められたのは良かったと思います。

 写真は2010年1月 東海道新幹線撤退前の500系新幹線「のぞみ」号。

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