懐かしの大分ホバークラフト

1971年に大分市内から国東半島に移転した、大分空港へのアクセス向上の為、誕生した大分ホバーフェリーは2009年10月31日に廃止されました。

設定当時の頃は未だ、陸路の大分空港道路大分自動車道日出バイパスも開通しておらず、別大国道も整備されて居なかった為、アクセス改善として登場したのが、三井商船の大分ホーバークラフトです。

乗船時間は約30分で豊後水道を快調に航行する、大分ホバークラフトは乗客に、スピードアップを快適性を届けておりました。

1988年に瀬戸大橋が開通し、岡山宇野と香川高松を結んでいた、宇高ホバークラフトが廃止された為、それ以降は日本で唯一のホバークラフトによる、定期航路になりました。またその当時は空港利用者のみならず、乗船目的の乗客や用務客も居た為、体験乗船・空港見学および見送り&出迎え客向けに、格安の往復割引切符も発売されておりました。

しかしその後は、大分空港道路の開通及び延伸、大分自動車道の開通、別大国道の6車線への拡幅、日出バイパスの開通等により、県内各地からから空港への陸上交通による移動時間が短縮し、自家用車や連絡バス利用の利便性、優位性が高まった為、大分ホーバークラフトは、1990年の約43万9,000人をピークに利用客数が減少し始めました。また不景気で航空機利用が敬遠され始めたことから、空港利用者自体も減少し2008年度は、ホバークラフトの利用客数が約24万9,000人にまで落ち込みました。

38年間にわたるホバークラフトの運航は、2009年10月31日を以て廃止され、その後、4隻あった船体は売却。所有する事務所、乗り場、保守基地の建屋も解体撤去されました。

晩年は債務超過に陥り、幕を閉じた大分ホバークラフトの会社でしたが、私は10年前に大分市内から大分空港へ移動の際に、利用した思い出は良き思い出で乗船して良かったと思っております。

写真は大分空港の乗船乗り場から撮影いたしました。(2006年10月9日)


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