誕生から25年を迎えた小型軽快ディーゼルカーキハ120

1991年にJR西日本から、16m級の小型車体でバス用の部品を使用した、ローカル線向けのディーゼルカーキハ120形が誕生いたしました。

誕生の頃のキハ120形は、鋼鉄車体でしたが後にステンレス車体で増備されました。鋼鉄車体は越美北線用の5両と木次線用の3両のみです。

国鉄時代に誕生した老朽ディーゼルカーの置き換えと、ローカル線運用でのスピードアップおよびサービスアップとして誕生したキハ120形ですが、長距離運用で投入された山陰本線用のキハ120形には、当初トイレが無く乗客からはかなり不評でした。最近になってトイレ付に改造される車両も誕生いたしましたが、車体の大きさや車内設備からも長距離向けとは言い難いので、現在でも長距離運用に就いている同車には疑問を感じます。

ただ従来、国鉄型の車両で上り勾配の加速が悪い車両が多かったのを、キハ120形は軽快に走って行きますのでその点は評価できる車両だと思います。

バス部品を使用し、小型車体のディーゼルカーが他社では既に引退になっている車両もございますが、JR東海にも同等のキハ11形が若干現在も残っておりますので、キハ120形も暫くは投入されている路線で活躍するものと思われます。

JR西日本の15km制限速度の線区でトロトロ走るキハ120形だと、逆に可愛い走りぷりかも知れないので、夏休みにJR西日本エリアへ旅行される方々はお世話になると思います。(笑)

全車89両が25年経った現在でも健在でございますので、小型ディーゼルカーのキハ120形も1991年から1995年に掛けて様々なバリエーションがございます。撮影だけでも楽しめると思いますので、乗車する時はカメラを向けてみては如何でしょうか。

車内はロングスシートが基本ですが、僅かながらのボックスシートもございます。この週末、青春18きっぷを握り同車へ乗車する旅も、何れは良き思い出となります。

写真は芸備線 西三次志和地間を走る、キハ120形広島行き普通列車。(2007年6月撮影)

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