関西空港のアクセス特急はるか号

1994年9月4日に開港された、関西国際空港アクセス特急として、1994年3月に誕生したJR西日本所属の、281系特急電車の「はるか」号が運転されてから20年を過ぎました。

281系電車は現在、基本編成6両9本と付属編成3両9本の合計63車両が、吹田総合車両所日根野支所に配属されております。

誕生から現在まで特急「はるか」号以外の、他の特急電車での運行は無く臨時でお召列車使用や、舞鶴線電化記念列車や、草津線臨時列車での乗り入れで使用されたのみです。

誕生当初は京都寄りの荷物付普通車クハ281には、京都駅構内に設置されていた京都シティエアターミナル(K-CAT 以下同じ)での搭乗手続き済ませた、国際線航空旅客の手荷物を収容する為の、荷物室が活用されておりました。

その後K-CATが廃止に伴って、京都寄りの先頭車がグリーン車になる様に方転されました。荷物室は現在も使用停止状態で客室への改造もされておりませんが、今年1月14日に発生した荷物室ドアの外板パネル落下事故に伴い、今年7月から閉鎖改造工事が行われております。

特急「はるか」号は誕生当初は基本編成5両での運行でしたが、関西国際空港利用客の増加に伴い翌年の1995年4月に中間車が新製され6両化されました。また同年7月には付属編成3両3本が新製され、関西空港へのアクセス特急として需要と供給に合わせて、増結・解結されております。

運行は京都(一部の列車は米原草津発)と関西空港を結び、朝夕の通勤ラッシュ時には、日根野和泉府中に停車し大阪・京都への通勤特急としての役割も果たしております。

さて281系特急「はるか」号への乗車体験は、今から6年前の2010年1月に京都から関西空港へ移動する為に、グリーン車で移動したことが1回あります。乗車日は成人の日の祝日月曜日でしたが、夕方に京都を出発する列車だった為、グリーン車利用者は私だけで移動いたしました。

シートピッチはJR特急グリーン車の1160mmで1用の席で移動する場合はそれ程、苦にならない座席でした。車内販売も数年前に廃止されただ関西空港と京都・米原方面へのアクセス特急と言った感じで、味気ない感じなのは残念です。

誕生から20年以上経た281系も陳腐化や、前述の荷物室ドア落下事故の為、今後はリニューアル工事が施行されるものと思われます。ここからは私の予想ですが、下記の通り纏めてみました。

グリーン車全席へのPC、スマートフォン(携帯電話)用のコンセント設置。(その際に座席も交換される可能性有り。)
・トイレのリニューアル工事(暖房便座付トイレの改造。)
・普通車クハ281の荷物室外板の閉鎖工事および客室化改造。
・外板塗装を681系・683系リニューアル車と同様に、塗装変更の施行。
・下枠式交差のパンタグラフからシングルアームパンタグラフへの交換等。

以上が私の281系リニューアル改造工事の主な予想でございます。あくまでも予想ですのでその辺はどうぞ、ご了承願います。ただ281系よりも走行距離やスピード、冬季の豪雪地帯へ運行されている681系・683系が全車リニューアル工事が施行される為、それらの工事が一段落したら20年近く現状で運行されている、281系もリニューアル工事が施行されると思われます。リニューアル工事が施行後281系は、それから10年以上は関西空港アクセス特急として、運行されるものと思われますので、関西在住者や観光地京都への足として重要な役割を果たすものと思われます。

写真は東海道本線 高槻(現 島本)~山崎間の、サントリーカーブを通過する京都行き特急「はるか」号。(2001年1月撮影)

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