山陰本線の出雲市以西は切なくなる旅の演出にお薦めです

京都から山口県下関の幡生を結ぶ、山陰本線は全長673.8kmの路線で、長門市~仙崎の支線2.2kmも山陰本線として含められております。京都から城崎と、伯耆大山~西出雲までは電化されており、電車の本数も多く走っておりますが、ディーゼルカーが走る区間では、本数は下関エリアも除いて、軒並み少ない本数でございます。

私は往年の山陰本線の直通列車での、旅の経験はございませんが寝台特急出雲号で、山陰本線の京都~浜田まではDD51牽引で移動したことがあります。(2往復時代の寝台特急出雲号で、1号・4号の24系25形客車と3号・2号の14系客車での移動何れもあり。)

その山陰本線でお気に入りの区間は、島根県内の出雲市~益田の区間が特にお気に入りです。この区間島根県内でも沿線人口は少なく、主要駅の太田市・江津・浜田へ特急列車が停車しても旅客は少ないです。若い方々は首都圏や関西または山陽方面の、広島・岡山で出てしまい、過疎化や少子高齢化も進んでおります。

山陰本線出雲市~益田の区間も並走する、国道9号線山陰道や建設中の高速道路の山陰道も有る為、山陰本線の取り巻く環境はこれから厳しくなると思われます。

それでも今から15年前に実施された高速化事業によるスピードアップと、次世代ディーゼルカーの特急型車両、キハ187系や同一般型車両のキハ126系が走り、国鉄時代の短編成で走っていた、キハ181系やキハ58系の頃に比べれば大幅に改善されました。

この区間の特急列車は、鳥取新山口を走るスーパーおき号、同じく鳥取~益田を走るスーパーまつかぜ号が走っており、振り子式のキハ187系山陰本線をかっ飛ばして走っております。一方キハ126系は前述のスーパーまつかぜ号とほぼ同じ区間を、快速アクアライナーとして運行しております。

またこの区間日本海の眺めの最高で、日本海に沈む夕日も晴れた日には楽しむことができます。撮影地も数多くあり特別なイベント列車が走る日は、鉄道ファンが有名撮影地へ駆けつけ列車の撮影で、とても賑わいます。

来年の春にデビューする、トワイライト瑞風も山陰本線を走行いたしますので、日本海の夕日を楽しみながらディナーを過ごす、旅客も楽しみにしているのではないかと思います。

切なさが漂う山陰本線の、出雲市~益田間の素敵な日本海の景色を楽しみながら、これから遅い夏休みを取る方々はこの機会に足を運んでみては如何でしょうか。

浜田の名に因み、シンガーの浜田省吾さん(広島県竹原市出身)の名曲「片思い」を聴きながら、旅するのもピッタリの山陰本線出雲市~益田の切ない旅の思い出に。

写真は山陰本線 三保三隅~折井間を走る、キハ126系快速「アクアライナー」号。道の駅ゆうひパーク三隅にて撮影。

2009年11月


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