JR東日本651系特急型電車が、秋の臨時列車で大活躍します!

JR東日本水戸支社の勝田車両センターに所属する、651系の特急型電車がこの秋の臨時列車で、大いに活躍いたします。内訳は下記の通りです。何れも2016年10月に運転する主な列車です。

★10月9日・10日 急行海浜公園コキア号★
★10月15日・16日 快速ぶらり川越号★
★10月22日・29日 急行舞浜・東京ベイエリア号★
★10月30日 水戸マラソン号★

なお11月にも、急行ぶらり鎌倉・横浜号も運転され、いわき~鎌倉間を急行で運転いたします。

651系は現在、定期の特急で運転されているものは、草津号・あかぎ号で運転されておりますが、直流用に改造された651系1000番台での運転の為、交直両用区間で運転する定期の特急列車は皆無となっております。その他には週末や連休の時に運転される、快速伊豆クレイル号が小田原~伊豆急下田間で運転されております。

651系も製造から四半世紀過ぎて老朽化やE657系の登場により特急スーパーひたち号・同フレッシュひたち号から撤退し、一部の車両で廃車された車両もございますが、グリーン車の設備は右側1列+左側2列のゆったりした車両も備えておりますので、まだまだ捨てたものではないと思います。

車両は暖地向けの交直両用特急型車両の為、運転できるJR東日本の線区でも全ての電化区間を、走れる訳ではございません。例えば中央東線の高尾以西の狭小トンネルを通過するのは、屋根上機器があり高さで制限される為、運転不可能でございますし、冬季の東北方面の豪雪地帯への運用も、耐雪構造では無いので運転することも不可能です。
また交直両用とは言、交流20000V50Hzの車両の為、日本海側を走る北陸本線や九州地区への入線も不可能です。

この様に運用面で意外とJRの電車でも、国鉄時代とは異なり全国転配での使用を想定していない為、運用も限定的です。しかしその様な651系も、暖地向け設備の耐寒構造ならば、季節列車で構わないのでいっそうのこと、特急あいづ号で期間限定運用や、房総方面の臨時列車や上野東京ライン経由で、北関東~伊豆を結ぶ大胆な臨時列車を設定してみては如何でしょうか。

過去にE653系で高崎~安房鴨川を結んだ、武蔵野線経由の臨時快速列車「マリンブルー南房総号」の様に、従来の発想には無かった臨時列車を充当して、利用者の反応が良ければある程度のシーズンを、運転させるのも良いと思います。(利用者からも好評で群馬高崎方面から、千葉房総への海水浴や観光に良かった列車だけに、1シーズンの運転で終了し残念でした。)

651系グリーン車付の基本7両編成と、付属4両編成がございますので、付属4両編成で生かせる線区としては、両毛線水戸線を直通する、臨時快速列車等を運転してみるのも良いと思います。今年のゴールデンウィークに運転された快速「足利大藤まつり号」の桐生~いわき間の運転で、実績もありますのでこれを高崎・前橋~小山経由~水戸・勝田を結ぶ、快速「北関東号(仮称)」で運転すれば、北関東自動車道で過去に運転されていた、高速バスの代替輸送としての役割も果たします。

鉄道会社も安全面や採算面を考えて、列車を設定しなければなりませんが、今までの発想から頭を切り替えて、利用者がゆったり快適に移動できる、乗り換えなしの臨時列車の運転をして欲しいと思います。

まあ全てのことを実施するのは困難ですが、できる処から始めてみてマイカーやバスに無い魅力で、利用者を引き付けて欲しいと思います。

651系交直両用型特急型電車の活躍も、これから楽しみにしております。

写真は常磐線 北小金南柏間を走る、特急スーパーひたち号上野行き。(2011年9月撮影)


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