東京の立川~奥多摩を結ぶJR青梅線は、37.2kmの路線で、東京から直通の中央快速線からの電車も通年、五日市線の武蔵五日市と同様に、青梅まで乗り入れております。また週末土日や祝日には、新宿からのホリデー快速おくたま号が拝島迄、ホリデー快速あきかわ号と併結されて運転しております。その他に平日には青梅ライナーが下り東京発で3本運転され、上りは1本が運転されております。
中央快速線は2020年を目途に、E233系0番台にグリーン車を連結する予定ですが、東京・新宿・立川・八王子を除くと、12両編成の電車は収まりませんので、車両増備の他に、駅改良工事も必要になって来ます。
ただホーム有効長を伸ばさなければならない駅も相当数あるのと、グリーン車連結に伴いE233系0番台も組替えをしなければならないので、時間と費用が莫大なものになると思われます。青梅線もグリーン車を連結する予定ですが、こちらも駅改良工事をしなければならないので、かなり運用も大変になると思います。(河辺~青梅は単線になっている、箇所もあります。)
この様な状況を考えると、利用者の多く混雑している中央線のE233系0番台に改造や、ホーム延伸してまでグリーン車を、入れる意味があるのかと思います。もしどうしても連結するのであれば、E235系の中央快速線仕様の車両を、グリーン車付10両編成で営業をして捻出されたE233系0番台を、老朽化している武蔵野線・川越線・八高線・相模線の205系電車の置き換えに当てた方が良いと思います。また青梅線に土日祝でも構わないので、特急型車両の臨時列車の運転を実施して欲しいと思います。東京の奥多摩は観光地で奥多摩湖・鍾乳洞等の観光資源もあり、多摩川上流は釣りやバーベキューで週末を中心に賑わいます。また紅葉シーズンになると並走する、国道411号線も渋滞いたしますので、東京以外に横浜・千葉・大宮等からの特急型臨時列車があれば、鉄道利用者も大変喜ぶと思います。
ただ快速での運転になると、途中駅での乗降も多くなりデッキが片側1箇所から2箇所の特急車両では、遅延を引き起こしてしまい過密ダイヤの中央快速線の運行にも支障が出ますので、急行又は特急の指定席・グリーン車を連結した車両で運転すれば良いと思います。
具体的に車両充当するものに適した車両は、253系・E257系500番台・E259系・651系(7両又は4両編成)での運行が、宮ノ平~青梅間のホーム有効長に対応する為です。(651系7両編成の場合、駅によってはホーム有効長が収まらない可能性も高いです。ただ17年前に貨物列車が運行されていたので、対応可能かも知れません。)