懐かしの小田急線特急ロマンスカー3100形NSE

1963年から2000年に掛けて、小田急線の特急ロマンスカーとして走って来た、3100形NSEの写真を公開いたします。
写真は1999年6月、小田急線の開成~栢山にて撮影した、新宿行きの特急ロマンスカーさがみ号です。17年前にプロ用のスライドフィルムで撮影した写真の為、画質がやや悪く申し訳ございません。
定期列車として最後の運行時期で有った為、撮影した当時の1999年6月の小田急線の各主要駅では、3100形NSEロマンスカーのさようなら記念の、イベント商品が発売されておりました。
3000形SEの改良版のロマンスカーとして、1964年には第7回鉄道友の会主催の、ブルーリボン賞を受賞した同車ですが、鉄道車両の経済的寿命である25年を経過した1983年に、7000形ロマンスカーLSEと遜色無い位の車体更新をいたしました。しかし経年劣化には勝てず、1996年30000形ロマンスカーEXEが誕生すると、3100形NSEの特急ロマンスカーの運転廃止による離脱も出始め、検査期限切れの車両から順次廃車されて行きました。
最後に残ったイベント用のゆめ70仕様の3100形NSEも、2000年4月に運転廃止となり車両もそのまま廃車解体されました。連接車体の同車は11号車の構成でしたが、実際の編成長は7両編成分でしたので、ボギー台車ロマンスカーのE30000形EXEや、60000形MSEに比べたら車体長は短いのも興味深かったです。
現在、連接式の小田急ロマンスカーは、アップグレートした50000形VSEが走っておりますが、喜多見車両区で保存されているハーフ編成の3100形NSEも、次世代ロマンスカーの長き活躍を見守っていることでしょう。
小田急ロマンスカー50000形VSEも増備される予定ですが、それと引き換えに今度は3代目ロマンスカー7000形LSEの運転廃止による離脱も出て来ると思われますので、7000形LSE特急ロマンスカーに未だ乗車されていない方や撮影されていない方は、お早目に済ませますことをお薦めいたします。
7000形LSEは現在2編成が、小田急線の特急ロマンスカーで活躍中です。今後予定では1編成ずつ50000形VSEロマンスカーに置き換えて増備されるのではないかと思われます。まああれだけ豪華な設備のロマンスカーで、連接車体の製造となりますと一般車両のボギー車に比べ特殊性が強く、短期間で大量製造は難しいですからね。それに小田急電鉄もその年度の車両増備予算もありますので、一気に2編成の50000形VSE特急ロマンスカーが登場することは無いと思いますので。


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