こんにちは。3月最後の日曜日如何お過ごしですか。東京は生憎の雨模様の天気で、日曜日に雨模様の天気だと、何だか損した気持ちになります。また外も寒く春らしい気配の無い、晩冬の季節かと思ってしまいます。
さてJR西日本の豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス瑞風」が、6月17日から運行開始されます。運転経路のコースは既に決まっており、初乗車する乗客も抽選で決まり、お金を支払った方は初乗車を楽しみにされていると思います。
一応メインのコースは大阪発着を中心に、山陽本線・山陰本線のコースになりますが、ローカル線の多いJR西日本では収益改善の一環として、同社のローカル線を経由した、トワイライトエクスプレス瑞風号を運転してみても良いのではないでしょうか。
例えば大阪から広島迄は、東海道本線・山陽本線・赤穂線・山陽本線・呉線経由で広島迄を運行し、広島から芸備線全線を経由し、新見から姫新線で津山を通り、津山から因美線で鳥取を通り、鳥取から山陰本線で京都を経由し、京都から大阪へは東海道本線で移動するルートで、運転するのも良いと思います。
ただ車両の方向転換の問題で、運転する場合の保安設備の問題も有り、実行するか否かは定かではございませんが、一部区間でローカル線を経由するのも、活性化と存続を掛けて乗客に素敵な旅の風景をプレゼントする事も、鉄道の魅力だと思います。
何も有名な鉄道風景ばかりを経由する、トワイライトエクスプレス瑞風よりも自社のローカル線も経由して、知られざる沿線の魅力ある風景も売り込んで、車内でゆっくり寛ぎながら移動したりダイニングカーで食事しながら移動したり、ラウンジで寛いで移動しても良いと思います。
ただ前述の経路をトワイライトエクスプレス瑞風が運転する場合、芸備線・姫新線・因美線のホーム有効長が足りない駅も多いと思われます。往年の芸備線・姫新線は陰陽連絡の列車が数多く走っておりました。しかし中国自動車道の開通で高速バスの進出や、沿線利用者のマイカー利用者増加、少子高齢化や過疎化によって、優等列車の廃止や普通列車の削減等で、今は見るも無残な路線に成り下がっております。
豪華列車の利用者が皆、幹線のメインルートでの移動を望んでいるとは思えませんので、JR西日本も技術的に走らせるのは無理と匙を投げるのでは無く、経営で苦しいローカル線を通るトワイライトエクスプレス瑞風を走らせて、沿線の魅力を売り込むのもサービスだと思います。
何も既存の観光地を巡り、豪華列車を移動しながら高級料理を食べて移動するのが、旅の魅力とは思えませんからね。
従来のトワイライトエクスプレスは客車列車で改造車でしたが、トワイライトエクスプレス瑞風はキハ87系のディーゼルカーですので、非電化のローカル線運行も支障は無いと思います。ただ10両編成でローカル線のホーム有効長に足りない駅も発生いたしますので、その面のダイヤ改善や待避線の設置等の課題は残ります。
しかしローカル線を経由するコースでどうしても、ホーム有効長の延長ができない場合は、夜行列車として線内を運行しても良いのではないでしょうか。夜間保守の問題や人件費の問題もございますが、その分は利用者から運賃・料金を負担して貰っても良いと思います。
元々高い料金設定ですので、ローカル線を走るから乗るのを辞めたと言う乗客は、ほとんど居ないと思われます。何せ抽選で応募者多数ですから、その場合はローカル線を経由するトワイライト瑞風に乗車したい乗客へ権利を譲るなりすれば良いのではないでしょうか。
昔の様に有形財産よりも無形財産が重要視される時代になりましたので、JR西日本の中国地方のローカル線を巡る旅は、未だ通った事の無い乗客にとっては新鮮ではないでしょうか。勿論15km制限の区間もございますが、トワイライトエクスプレス瑞風号がゆっくり通過するシーンは、移動する乗客へ支障来たすものでもございませんし、沿線で撮り鉄される方や地元民も方も、トワイライトエクスプレス瑞風をゆっくり観られますので、沿線の話題ににもなり自治体もあの手この手で乗客へ、アピールする事も可能になります。
折角JR各社で豪華列車を誕生させるのですから、今までの観光地巡りよりも、中々乗客が増えないローカル線を中心に経由してみて、沿線の魅力を伝えて行ければ良いと思います。
