当初はグリーン車が連結されていなかったE231系1000番台電車

首都圏を走る旧国鉄型電車の置き換えの為、2000年にデビューしたJR東日本E231系1000番台は現在、栃木の小山車両センターと神奈川の国府津車両センターへ、配置されております。

営業運転されている路線は、上野東京ライン湘南新宿ライン東海道本線横須賀線宇都宮線高崎線等で、運転されております。

さて本日掲載した写真は、2003年11月に高崎線の撮影地、桶川~北本間で撮影したE231系3000番台で運転されている、快速アーバン号の上野行きです。

この時期、こちらの撮影地は紫陽花が見頃ですが、撮影時期が晩秋だったので、周辺のバックに花は入れられなかったのは、残念でございます。

この写真で鉄道ファンの読者の方々はお気づきかと思いますが現在、連結されている4号車・5号車のグリーン車が、連結されていない点だと思います。

E231系1000番台グリーン車が連結されたのは、2004年7月からの事で、その年の10月16日のダイヤ改正から、湘南新宿ライン宇都宮線高崎線で、グリーン車の営業がスタートいたしました。

ダイヤ改正当初はグリーン車連結の列車と、グリーン車非連結の列車と混在いたしましたが、グリーン車が好評の為、グリーン車非連結の列車もグリーン車が連結される様になりました。

当時運転されていた211系もグリーン車が連結される様になりましたので、宇都宮線高崎線の快速列車・普通列車はほぼ全て、連結される様になりました。

グリーン車の形式は、4号車がサロE230で車掌室と車内販売準備室付で、5号車がトイレ・洗面所付きの車両で製造されました。グリーン車の基本構造は、E217系とほぼ共通ですが、細部に渡り改良されております。

宇都宮線高崎線で使用されて来たE231系1000番台はその後、東海道本線113系電車の置き換え用として増備さて、2006年3月のダイヤ改正で同線の113系を置き換え完了させました。

その後、暫くは211系とE231系1000番台の運転が続きましたが、211系の置き換え用としてE233系3000番台が登場し211系で運転されていた東海道本線宇都宮線高崎線の快速列車と普通列車を順次、置き換えて行きました。そしてグリーン車付の211系は、2012年3月のダイヤ改正東海道本線での営業運転を終了し、翌年2013年3月のダイヤ改正宇都宮線高崎線での運転を終了いたしました。

現在、上野東京ライン湘南新宿ラインを直通し、東海道本線宇都宮線高崎線を相互に直通する列車は、E231系1000番台E233系3000番台に統一し、全ての列車にグリーン車2両が連結され毎日、多くの乗客に利用されております。

今夜も首都圏を走るグリーン車連結の快速列車・普通列車は、通勤帰りの会社員を中心にグリーン車で寛ぎにながら、グリーンアテンダントの車内販売から購入したビールで、喉を潤しながら帰宅中の事でしょう。

写真は高崎線の北本~桶川間を通過する、E231系電車の快速アーバン上野行き。
4号車・5号車にグリーン車が連結されるのは、2004年7月からでその年の10月のダイヤ改正迄は、普通車扱いだった。
2003年11月撮影


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