オールマイティーな特急ロマンスカー60000形MSE

今から9年前にデビューした、小田急電鉄の特急ロマンスカー60000形MSE(以下MSE)は、小田急線全線と、JR御殿場線東京メトロ千代田線、箱根登山鉄道に乗り入れ可能な特急電車です。

2017年現在、5編成50両が配置されておりますが、6両編成と4両編成に分割可能な10両編成となっております。

東京メトロでは初の特急列車となり、話題を集めたMSEは千代田線内も、特急列車として運転されております。なお千代田線内のみの利用は不可能でございます。その辺りはJR東海御殿場線の松田~駿河小山・御殿場間の利用方法とは異なりますが。

MSEは嘗て、多摩線にも特急ホームウェー号等で運転されておりましたが、利用率低迷の為、昨年3月のダイヤ改正で廃止されました。

前述の通り、6両編成と4両編成に分割可能な10両編成でございますが、1号車~6号車は主に小田原・箱根湯本・御殿場方面に使用され、7号車~10号車は藤沢・片瀬江ノ島方面に使用されております。多摩線新百合ヶ丘で分割併合できれば、7号車~10号車で唐木田方面の特急として、今でも限定運転されていたのではないでしょうか。

7号車~10号車の付属編成は、御殿場線を4両で走る事はできません。これはJR東海の保安装置が搭載されておりませんので、基本編成で不具合が有った場合、付属編成が不具合無くても代替運用はできません。同様に東京メトロで6両編成・4両編成で走る事も不可能になっております。これも東京メトロ千代田線内の保安装置を6号車の運転と7号車の運転台に搭載されていない為、分割運転は不可能となっております。


小田急MSEロマンスカーも先月は、箱根登山鉄道の紫陽花を見るべく、温泉と観光を兼ねて利用された方々も多かったと思います。

今月中旬から8月末に掛けて、MSEロマンスカーも観光輸送で混雑して来ると思いますので、予約される方々は今からでも予約してみては如何でしょうか。


写真は新松田~渋沢間を走る、MSE特急ロマンスカーはこね号。 (2014年2月撮影)


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