大雨による被害で久大本線は夏季の輸送が絶望的です!

こんにちは。7月7日七夕の金曜日ですが、皆さん如何お過ごしですか。

昨日から当鉄道ブログでもお伝えしておりますが、活発な梅雨前線の影響で、九州北部地区はここ数日、大雨の天気に見舞われ、河川の氾濫や家屋の倒壊、倒木の流失で被害が拡大しております。

現在もJR九州の一部路線で、運転見合わせや運休が相次いでおり、利用者の生活にも影響が出始めております。

中でも今回、被害の大きかった久大本線では、花月川の増水で氾濫し、光岡~日田間の鉄橋が流失いたしました。
昨年の豊肥本線熊本地震による被害と同様に、九州を横断する鉄道2路線の運転見合わせは、夏季の輸送が絶望的な状況でJR九州の経営陣も、頭を痛めていると思います。

流失した鉄橋は昨日のブログでもお伝えした通り、90m弱の鉄橋でございますので、突貫工事で早く復旧させても、約3ヶ月は最低でも掛かる状況かと思います。但しこれは同じガーター橋で復旧させた場合ですので、コンクリート製の鉄橋では更に、復旧期間を要すると思われます。

5年前にも花月川で氾濫し、花月川鉄橋で流失が有ったとの事を考えますと、橋脚数を減らし強化したコンクリート製の鉄橋やトラス橋にした方が良いと思いますが、コストの問題や豊肥本線の長期運転見合わせで、九州を横断する動脈路線としては、久大本線を早く復旧させ大分の温泉地と観光地の、由布院への輸送も再開させたい考えだと思います。

しかし自然災害は今後も起こる可能性が高ければ、しっかりとした橋脚へ架け替えをして、再び災害に見舞われた時の被害を、最小限にできれば長期運転見合わせに伴う、旅客収入の減少にも歯止めが掛かります。

もし今回、花月川の鉄橋がガーター橋では無く、コンクリート製やトラス橋で有れば、久大本線の被害も最小にできたかも知れません。

今回の災害を踏まえて早期復旧も大切ですが、より安全性の高い鉄橋へ架け替える事も、検討した方が良い時期かと思います。

鉄道ファンにしてみれば、久大本線の光岡~日田間は撮影地で、豪華寝台特急ななつ星特急ゆふいんの森・特急ゆふ等の撮影には最適で、日田駅からも徒歩で2km位ですので、行きやすい撮影地が無くなるのは寂しいと思いますが、旅客輸送の安全性や長期運転見合わせによる旅客収入の減少や、過疎化の進行を防ぐには鉄橋の架け替えも必要な時期かと思います。

さて豊肥本線久大本線共に、一部区間で運転見合わせになりましたが、夏休み期間中は久大本線の日田から大分を経由し、豊肥本線阿蘇を結ぶ臨時特急列車の運転も、実施してみては如何でしょうか。

その車両は特急ゆふいんの森に使用されているキハ71系の4両又は、キハ183系の特急あそボーイ車両を使用すれば、運転見合わせ期間中の旅客収入減少を、少しでも抑えられると思います。

大分駅で特急ソニックや特急にちりんの接続で運転し、大分の由布岳と熊本の阿蘇中岳を結ぶ、観光路線も良いかと思います。

復旧作業で費用も掛かりますが、観光客やボランティアで九州を訪れる、旅客へ鉄道旅の魅力と安全輸送で今後も利用して頂ける様に、JR九州の復旧への想いを伝えて欲しいと思います。

写真は雨の中の南由布駅を発車し、由布院へ向かうキハ200系ディーゼルカー

撮影日2010年12月24日 久大本線 南由布由布院にて。

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