あと3年以内には全廃の可能性が強い東武6050系更新車

今年4月21日のダイヤ改正で、東武日光線鬼怒川線区間快速・快速列車の運転が廃止され、余剰となった東武6050系電車は、6000系からの更新車を中心に、廃車解体が進行しております。

今年7月現在で、6050系更新車も4編成が廃車され、群馬館林の解体場で車両の解体が、行われております。今後も順次、運用離脱した編成や休車中の編成も、館林送りになり廃車解体される事でしょう。

東武6000系は1964年から1966年に掛けて、2両22編成の計44両が製造されました。非冷房車で製造された6000系ですが、通勤型の8000系非冷房車が順次改造されるのに対し、6000系は床下機器がいっぱいで冷房を取り付ける、スペースの問題や製造から20年以上経ち、車内も陳腐化して来た為、野岩鉄道へ乗り入れる際に冷房付の、6050系として更新新製されました。

車体は完全に新製車体ですが、電動機や台車等は6000系から流用されての新製となりました。6000系からの製造部品を流用した6050系も、実質は50年以上前の部品で既に製造されていない部品も多い為、今後は検査期限切れに迫った車両から、廃車されるものと思います。

ただ完全新製車に関しては、今後も暫くは残存するものと思われます。もしかしたら会津鉄道6050系は、2両1編成しか無い為、車両の譲渡も有りそうな感じですね。(配置は現在の新栃木区のまま、車両名義のみ会津鉄道へ譲渡の可能性も有り?)

日光線鬼怒川線系統の、南栗橋東武日光鬼怒川温泉を結ぶ区間急行や急行も、6050系の運用激減によっては10000系4両や2両の急行で、運転されそうな予感もいたしますね。

東武鉄道も来月から運転されるSL大樹も走りますので、車両のメンテナンスコストは増大しそうな感じですし、鋼鉄車体も特急型を除いては、全廃したいと思っているのではないでしょうか。

ただ6050系の完全新製車に関しては、東武鉄道から前述の会津鉄道への譲渡や、野岩鉄道への譲渡も兼ねて今暫くは残存すると思います。勿論、634も種車は新製6050系ですから、こちらも特色有る車両ですから当然、残存するでしょう。

東武鉄道の鋼鉄車体で、カメラに収めなければならないのは、特急型は200系の更新車、300系350系6050系更新車・8000系と言った処でしょうか。

今後の動きに気になる東武鉄道です。

写真は東武日光線の撮影地、幸手南栗橋間を走る6050系区間快速列車。


2017年4月19日撮影


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