まだまだ現役で活躍するDE10-1603号機

ローカル線の客車・貨車輸送および操車場での入れ替え用として、1966年から1978年に掛けて708両が製造された、DE10型ディーゼル機関車は、非電化区間の亜幹線用として客車・貨車の牽引用として、1962年から1976年に掛けて645両が製造されたDD51型ディーゼル機関車と共に、国鉄時代は非電化区間で大いに活躍した機関車です。

先日、当鉄道ブログで何度か公開している撮影地、埼玉の北浦和~与野間で東北貨物線の線路を、単機回送で運転されているシーンを、撮影いたしましたので本日公開いたしました。

写真のDE10-1603号機は1973年5月31日に、日本車両豊川工場で製造され鷲別機関区に新製配置されました。その後1975年12月に小樽築港機関区に転属し、国鉄時代は北海道地区で入れ替えや、ローカル線での貨物列車の牽引をしておりました。

その後DE10-1603号機は、鋼鉄最後のダイヤ改正の1986年11月を前に、住み慣れた北海道を離れ青函連絡船に揺られ、関東栃木の宇都宮運転所に転属されました。

1987年4月1日にJRが分割民営化され、JR東日本宇都宮運転所に正式配置となりました。なお北海道から関東へ転属の際に、酷寒地向けの仕様の一部変更や保安装置の取り付け等の、改造が行われました。

宇都宮運転所へ配置された時代は、主に工臨や車両センターでの入れ替え、イベント列車で客車牽引に使用され、北海道で活躍していた頃に比べると、地味な運用からやや華やかになった感じの運用に就いた様です。

DE10-1603号機は今年3月までは宇都宮運転所配置でしたが、現在は高崎車両センターへ転属し車両センターの入れ替えと、工臨の牽引およびイベント列車の牽引に充当されております。

現在製造されてから44年が経ちましたが、新製配置が北海道地区でしたので、冬季の豪雪で下回りの傷みも気になりますが、撮影した際に間近で見たDE10-1603号機は、綺麗な赤塗装で運転されておりましたので、暫くはイベント列車や工臨、入れ替えで活躍するものと思われます。

しかし今後、JR貨物が開発中のDD200の試験結果が良好で有れば、工臨やイベント列車もJR貨物から貸し出しも有り得ますので、何時までも現役で走るとは限りません。44年も経ち老朽化もしていると思いますので、今後の動きに関しては注意して、撮影できるので有れば早めにカメラへ収めて、記録された方が良いと思います。


写真は東北貨物線を単機回送で高崎車両センターへ帰区するDE10-1603号機。来年で製造されてから45年になるが、酷寒地北海道で活躍し冬季の積雪で、床下機器の傷みも有ると思われるので、今後の動きには注意したい。

撮影日2017年11月12日 北浦和~与野間にて。


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