ほとんど変化の無いJR東海311系電車

JR東海311系は、平成時代を迎えた1989年から1990年に掛けて、4両15編成の計60両が製造されました。

デビュー当初は新快速や特別快速で運転されて来た311系ですが、高速運転による痛みも激しく1999年に313系がデビューしてからは311系は順次、一線を退いて普通列車の運用に就く様になりました。

311系も車内の車椅子スペース設置や転落防止幌の増設、エアコンのカロリー増強やパンタグラフの菱形パンタグラフからシングルアームへの交換以外は特に大きな変化も無く、ほぼ登場時と変わらない姿で運転されております。

JR東海も他のJR各社とは異なり、客室のリニューアルは積極的に行わず、新型車両へ置き換えまで約四半世紀も同じ車両で運転する場合が多く、陳腐化した車内でマンネリな対応になっているのは、否めない状況でございます。

311系も製造から25年を越え、これから新型車両への置き換えも検討されるかと思いますが、せめて側面の方向幕のフルカラーLED化や座席モケットの交換、トイレの和式から洋式への改造や、VVVFインバータ化の改造は、できなかったのでしょうかね。

JR東海の在来線に関しては、特急も含めて過去に乗車いたしましたが、東海道新幹線に比べて車両のグレードアップが行われない事に、やや不満な面もございます。

まあJR東海からすれば、新幹線よりも投資効果の低い在来線では、リニューアルしても効果は低いのでしょうが、利用者としてはやはり快適に移動したいので、陳腐化した車内や時代に合わない車内の設備では、不満を持ってしまうのもやむ負えないと思います。

311系もあと数年は現状のままで運転されると思いますが、何だか誕生当時と変わらない姿で運転されており、少しはグレートアップをして欲しいなあと思います。

※写真は東海道本線新居町弁天島浜名湖を通過する、311系電車の浜松行き。
311系は現在特別快速・新快速の大半を後継の313系に譲り、僅かながらの新快速の運用と普通列車で運転されている。

撮影日2005年7月撮影




イメージ 1