常磐線の土浦~勝田間の15両編成化は実現するのか?

東京の品川・上野から発着する茨城県方面の常磐線の中距離普通列車は主に、土浦・水戸・勝田および高萩行きが、E531系で運転されております。

品川・上野~土浦間は15両編成で運転されておりますが、土浦から先の水戸・勝田方面は10両編成で運転される為、15両編成の列車は前寄りの11号車~15号車を切り離して、後寄りの10両編成のグリーン車2両付が、終点の水戸・勝田方面に向かって運転されております。

以前は付属編成の5両が、終点の水戸・勝田まで向かう編成もございましたが、現在は基本編成の10両が直通する様になりました。

さて常磐線の中距離列車の車両基地は、茨城県ひたちなか市に有る、勝田車両センターになります。勝田車両センターは特急型車両のE657系651系(波動用)の他に、E531系・E501系が配置されております。

水戸からいわき方面へ向かう1つ目の駅に車両基地が有る為、茨城県の県庁の水戸から先の勝田発着が多いのは、車両基地への出入の関係も大きいです。但し福島県のいわき方面への普通列車の発着は、利便性を考慮し水戸発着が多くなっております。

東京方面から勝田行き列車を、車両基地の有る勝田まで15両編成で直通できれば、土浦での分割併合が不要になり、その分に掛かる時間も短縮可能ですが、その区間は15両編成に対応していない駅も有る為、実現には至っておりません。

嘗て常磐線にはE653系の特急フレッシュひたち号が、14両編成で運転されておりましたので、土浦から先の石岡・友部・水戸・勝田の各駅では15両編成分の、ホーム有効長に対応されているのでは無いかと思います。しかしながらそれ以外の駅で、普通列車しか停車しない駅は、最高でも12両編成分のホーム有効長かと思います。

これらのホームを延伸工事するとしても、用地の確保や信号機関連の移設、分岐器の移設なども必要になると思います。以前も当鉄道ブログで常磐線の中距離列車の15両編成化について、ブログへ書き込みいたしましたが、北関東の県庁所在地まで15両編成化が実現したのは、栃木県の宇都宮までが現在の処、15両編成での運転を実現しております。

高崎線も埼玉熊谷の籠原から先で順次、15両編成に向けてホーム延伸工事が行われており、深谷・岡部・本庄の各駅では既に15両編成化のホーム対応工事が完成したみたいです。

高崎線で高崎までの各駅の15両編成化が完了後、土浦~勝田間の15両編成化に伴う、ホーム有効長の工事も行われると思いますが、常磐線も土浦から先は旅客数も減って行きますので、何処まで実現するのかは定かではございません。ただ車両基地の有る勝田で全編成15両で直通できれば、車両の効率化によって無駄な回送運転や、分割併合に伴う作業員の人件費も削減できるメリットもございます。その反面、1時間辺りの本数が日中を中心に削減される可能性も高いのが、デメリットかと思われます。

常磐線の土浦~勝田間の15両編成化実現に関する動きは、現時点ではございません。しかし今後、合理化や効率化により15両編成化へ向けた動きは無いとも言えません。もし15両編成化ができれば、E501系・E531系の15両編成で品川・上野~水戸・勝田の通し運転となりそうですね。まあE501系の15両編成だと、グリーン車が連結されておりませんので、平日朝夕のラッシュ時のみ上野東京ラインの直通として、E231系で運転されている品川・上野~取手間の通称緑電のダイヤを、藤代以北へ延伸したダイヤで、別建てしそうな感じになりそうですね。

今夜の鉄道ブログは、常磐線の土浦~勝田間の15両編成化に関する記事を書いてみました。

※写真は羽鳥~岩間間を走るE531普通列車の上野行き。常磐線の品川・上野~水戸・勝田・高萩方面の電車は全て、E531系で運転されている。

撮影日2014年2月


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