特急踊り子号には使い辛い転用になりそうなE257系電車

JR東日本の特急列車として、特急あずさ号・特急かいじ号で運転されているE257系は、松本車両センターへ9両基本編成が16本の144両と、2両付属編成が5本の10両の合計154両が、配置されております。

2001年の暮れにデビューし15年以上が経ちましたが、将来的にE257系0番台は特急踊り子号へ、185系の置き換え用として転用される見込みです。

特急踊り子号としてE257系を使用する場合、現状の編成のまま使用されるのか、或いは車内を大きく改造して使用するのかは定かではございません。しかし基本編成9両や付属編成2両の特異な編成で、特急踊り子号へ使用するとなると、ちょっと使い勝手が悪い感じもいたします。

先ず伊豆急行線の伊東~伊豆急下田まで、11両編成そのままでホーム有効長の問題も無く入線できるのか否かの問題と、修善寺発着の特急踊り子号を継続して運転させる場合、どの様な車両で運転させるのか疑問に残ります。

修善寺発着の特急踊り子号を運転させる場合、熱海~三島間はJR東海の管轄になる為、E257系の訓練運転も欠かせませんし基本編成9両は当然、伊豆箱根鉄道駿豆線には入線できません。まさか付属編成2両を本線で運転できる様に、松本車両センター松本駅のみでの運転で対応されている回送運転台を、本線で運転できる様に長野総合車両センターで改造するのでしょうか。

その場合に外観は貫通扉に、LEDのヘッドマークを取り付け本線運転可能な運転台を、設置するのでしょうか。ただ修善寺発着の特急踊り子号も、付属編成は5両で運転されておりますので、2両編成だと繁忙期は車両不足になりそうですね。

特急踊り子号へ使用される予定のE257系に関しては何時頃の置き換えなのか、また編成は大掛かりな改造を施すのかは分かりません。しかし現状の185系以上に使い辛い感じの車両になりそうな予感もいたしますし、わざわざ大掛かりな改造をして、特急踊り子号へ充当するのは現実的で無い感じもいたします。

東海道本線で半室グリーン車でそのまま営業する場合も、定員24名半室グリーン車は少な過ぎますし全室グリーン車に改造する場合も、普通車側の窓割りが合わない感じもいたします。

特急踊り子号へ使用するならば、E257系よりもまだ別の使い勝手の良い車両を、充当した方が妥当かなと思われます。今後JR東日本が特急踊り子号の運転を継続させる場合、E257系をどの様にして運用して行くのか、注目して行きたいと思います。

写真は中野~高円寺間を走る、特急かいじ号の新宿行きのE257系M-102編成。写真は基本編成の新宿側の車両を撮影したが、付属編成2両の増結を考慮して、貫通扉が設けられている。

撮影日2017年12月10日




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