EH500が上越線・信越本線・羽越本線を運転する日は来るのか?

こんにちは。来週土曜日にJRグループの全国的なダイヤ改正を控えておりますが、JR貨物も例外では無く、EF210型直流電気機関車こと桃太郎の新製と、HD300型ディーゼル機関車3両の新製、更にコンテナ貨車の新製も、計画されております。

貨物に関しては今後トラック輸送から、長距離に関してはJR貨物へ物流輸送も、各企業で移行する計画の様ですが、機関車や貨車の新製を行うと同時に、機関車の運用効率化も行われそうな予感もいたします。

その中でちょっと気になるのは、以前にも当鉄道ブログで書き込みいたしました、上越線信越本線羽越本線奥羽本線を走る、秋田方面発着の貨物列車2往復は、新潟の長岡での機関車交換を廃止し、EH500型交直流機関車こと金太郎(以下同じ)の通し運転で、輸送が実施されるのでは無いかと思います。

金太郎も既に奥羽本線では、秋田貨物~東青森信号所で定期貨物列車が運転されており、特に問題も発生しておりませんので、両数が不足気味のEH200型直流機関車ことブルーサンダーや、EF510型交直流機関車の不具合が発生した時の対応にも、東京と秋田方面を結ぶ貨物列車が、金太郎に置き換えられるだけでも効果は大きいと思います。

実際に運転をするとなると、日本海側を運転する羽越本線への乗り入れ対策として、塩害対策や保安装置の取り付け等の改造を行わなければなりませんが、線路制限は特に無いと思いますので、上越線の勾配も難なくクリアできると思います。

JR貨物も現在営業運転中の、電気機関車ディーゼル機関車を、JR型機関車へ全て置き換えたい処だと思いますが、まだまだ国鉄型機関車も両数が多く、新製機関車のコストも増大いたしますので、大量に新製するのはJR貨物の経営も、圧迫させる原因にもなります。その他に車両メーカーも大量に、機関車を製造できませんからね。

EH200EF510も製造両数がまだ少ない方ですが、新製するにしてもコスト面で負担が多く、国鉄型のEF64・EF81もまだ運転可能な為、新製を控えている状況かと思います。

東京~秋田を結ぶ、高崎線上越線羽越本線を結ぶ貨物列車は、東京貨物ターミナルと秋田貨物を結ぶ2093レ・2092レと、隅田川と大館を結ぶ6099レ・6098レの2往復が運転されておりますが、それらがEH500に置き換えになる事により、EH200EF510の運用にも、余裕が出て来ますので冬季は積雪や強風で、機関車に余裕の無い状態を、解消できるのでは無いかと思います。

ただ懸念する面と言えば、羽越本線は単線区間も多い為、金太郎クラスの機関車牽引で、待避の際に長さの関係上、分岐器や信号をオーバーしなければ良いなあと思います。

金太郎も全車81両が製造され、一部が九州で運転されております。青函トンネルを通過する機関車はEH800型交流機関車に置き換えられましたが、EH800が予備車確保と首都圏~北海道を結ぶ貨物列車が旺盛になれば、今後も増備されると思いますので、運用に余裕が有れば東北本線の仙台~青森位では運用に就く可能性も高いですね。

中距離や長距離は鉄道貨物の、コンテナ輸送への移行も、益々進むと思いますので、今後の動きも目が離せないと思います。

※写真は隅田川発6083レ貨物列車の新潟貨物ターミナル行き。
6083レは隅田川~高崎操車場までは金太郎が牽引し、高崎操車場~新潟貨物ターミナルはブルーサンダーが牽引する。なお機関車の運用の関係でブルーサンダーが、隅田川~新潟貨物ターミナルまで通しで牽引する場合も有る。

撮影日2018年3月1日




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