今日付で廃止された三江線の乗車を振り返って

おはようございます。エイプリルフールの日曜日の朝、如何お過ごしでしょうか。

昨日の運行を以て廃止されたJR西日本三江線は、島根の江津と広島の三次を結ぶ、全長約108kmのローカル線でした。

線路は江の川沿いに沿って建設され、中国山地の山々を抜ける為、カーブの多さとトンネルの多さも特徴の路線でした。

陰陽連絡として十分に機能しなかった面は、私も残念に思います。折角のロケーションを活かして、都市間からの臨時列車も一時期は運転されておりましたが、晩年の三江線は山岳地帯を走る性格上、自然災害で運転見合わせた事やイベント用列車も、車両の老朽化で廃車されてしまい、キハ120のみが走る路線となりました。

廃止直前になって利用増に伴い、2両編成に増車されましたが、それまでは1両編成で運転され乗客も、僅かしか乗車していない路線でした。

三江線も列車の本数が少なく、便利な時間帯での運転もほとんど無かった事も、利用者が少ない理由の1つだったと思います。

また江津から近い浜田から広島方面への、浜田道を経由する高速バス「いさりび号」も本数が多く、利用者も多い状況でしたので、15年前に一部区間廃線になった、可部線と同様に陰陽連絡路線の機能も、失う結果となってしまいました。

三江線江の川沿いを走り、山岳を抜けるシーンはどちらかと言えば、JR東日本只見線の様なイメージも、連想させる路線だったと思います。

沿線人口も山間と言う事も有り、全線開通当時から少なかったので、建設自体も疑問視されておりましが、ロケーションの良さを生かして、もっと力を入れて欲しかった面もございます。

三江線廃線となった線路は今後、どの様になるのか未定ですが、自転車で国道261号線と、県道112号線の一部区間をレンタサイクルで走った私としては、サイクリングロードに整備して自転車で、車と分離できる様な道路に整備して欲しいと思います。

まあ本音を言えば、何らかの状況で廃止された鉄道路線が、復活する為に残して欲しいと言う事も有りますが、鉄道施設の維持費用もございますので、サイクリングロードや歩行者道路になれば、江津と三次も快適に移動できるのかなと思います。ただ鉄橋部分に関してはガーター橋で安全上、従来の道路へ迂回となりそうですが。

大阪市交通局大阪市営地下鉄とバスも、今日から大阪メトロとして新たに生まれ変わりましたが、少子高齢化で人口減少が益々進行する、日本に於いて鉄道も例外無く、厳しい経営となりそうです。

今後も地方のローカル線を中心に、廃止路線も増えて来そうですが、少しでも最悪の状況を減らす為に、魅力の有る列車の運転等を実施して、赤字や利用減を少なくして欲しいと思います。

※写真は千金~川平間を走る、キハ120形ディーゼルカーの三次行き。

撮影日2018年3月29日


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