困難を極める迂回運転

こんばんは。今回の平成30年7月豪雨で、死者126名行方不明79名の方が犠牲になりました。

依然として行方不明者の捜索が、24時間体制で行われおり、安否も気になります。

鉄道路線で運転見合わせになった路線では、運転再開された線区もございますが、土砂崩れや路盤流失や橋梁流失になった路線は、復旧の見込みも立っておりません。

大雨の峠は既に越えたものの、今後の復旧作業を進める為に、各道路の復旧や鉄道路線の復旧も、急ピッチで行われております。

貨物列車の本数の多い山陽本線は、広島県内での被害が大きく復旧までに、かなりの時間を要する様な被害状況ですし、呉線も同様に被害が大きい状況でございます。

かなりの本数が運転されている山陽本線で、復旧作業が完了するまでの繫ぎとして、現在も運転を見合わせている山陰本線の一部区間伯備線の一部区間が復旧し、運転再開されたら貨物列車を運転してはどうかと言う意見が、ネット上の鉄道掲示板やSNSで書き込まれております。

伯備線は定期貨物列車が運転されておりますが、山陰本線は臨時の貨物列車が運転されておりましたが、現在は廃止されており、第二種鉄道事業者免許も失効しております。

特例として国土交通省JR西日本と協議すれば、臨時で第二種鉄道事業者免許の発行は、可能かと思われます。しかし山陰本線は非電化区間や単線区間も多く、山口県内の山陰本線区間では速度も低く、ホーム有効長も短いので、コンテナ貨物列車を迂回運転されるのも、容易な事では無いと思います。またJR貨物の運転手も、人員を確保させて運転させる事も、難しいのでは無いかと思います。

もし山陰本線経由の貨物列車を運転させたとしても、せいぜい3往復位が限界で時間も山陽本線経由に比べ、時間も倍近く掛かると思います。

JR貨物もフェリーや航空便に、長期で委託と言う訳にも行かないと思いますので、旅客会社とのダイヤ調整を行いながら、今後の対応に追われている状況かと思います。

物流輸送の影響は現在のままですと、今後も大きく支障を来たしますので、国も総力を挙げてバックアップして欲しいですね。

※写真は山陽本線の小野田~厚狭間を走る、EF66牽引のコンテナ貨物列車。

撮影日2005年2月19日


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