デビューしてから30年JR九州783系電車

1988年3月のダイヤ改正で、老朽化した485系の置き換えと、スピードアップの為デビューした、JR九州の783系特急電車が、今年でデビューして30年になりました。

九州新幹線が開通した現在でも、特急ソニック号を除く、九州内の交流電化区間で運転中の783系ですが、昨年の暮れに余剰車両4両の廃車解体を除き、86両が南福岡車両区に配置されております。

現在のJR九州の経営状況や、783系の使い勝手を考慮すると、少なくともあと10年位は、783系も特急列車で運転しそうですね。

特に運転台取り付け改造を行った、特急ハウステンボス号は、最後まで残りそうですね。また博多~早岐間を併結して運転する、特急みどり号も特急ハウステンボス号と同様に、最後まで残りそうな感じです。

JR九州の在来線特急電車は、783系・787系883系885系が、合計で328両が在籍しておりますが、九州新幹線の全線開通と将来開業予定の、長崎新幹線の開通を見越して新たな、在来線の特急電車の新製は、お預けになりそうな予感もいたします。

まあ実施したとしても、リニューアル改造工事がメインになりそうですね。

後は九州内の交流電車を活用して、レストラントレインの様な、豪華な車両への改造が、783系や787系種車として、活用されるのでは無いでしょうかね。

非電化区間で運転されている、キハ47を改造した「或る列車」の電車版豪華仕様でしょうか。

鉄道乗車も単なる移動から、エンターテイメントが求められる時代になり、それだけ社会も成熟して来た訳ですが、JR九州も今後は、沿線人口が少子高齢化になり、福岡市内を除くとその他の地域は、人口減少は避けられない状況ですので、単なる移動から訪日外国人客を呼び、乗車して頂く輸送になりそうですね。

ななつ星in九州も、富裕層や訪日外国人の旅客も見越して、客車列車で7両も製造いたしましたからね。

今年は大雨・台風・地震と、日本列島を自然災害が襲っておりますが、今後は本格的な台風シーズンが到来いたしますので、JR九州鉄道路線も、自然災害で更なるダメージに見回れない事を、願いたいと思います。

一昨年の熊本地震と、昨年の大雨による被害で、豊肥本線日田彦山線で現在も、一部区間の運転見合せが続いております。

早期の復旧を願い、JR九州の魅力有る車両で、旅客を楽しませる列車を、運転して欲しいと思います。

※写真は日豊本線南宮崎~宮崎間の、大淀川橋梁を走る783系特急電車のにちりん号。

撮影日2005年9月


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