定員1323名が基本となった新幹線300系電車

日本の大動脈を結ぶ東海道新幹線で最速の、のぞみ号が運転されてから四半世紀以上が経ちました。

1992年3月のダイヤ改正では、東京~新大阪で運転が開始されましたが、翌年の1993年3月のダイヤ改正では、東京~博多での運転が、実現されました。

新幹線のぞみ号のデビュー当初は、写真の300系電車で運転されておりましたが、JR西日本500系が1996年から新大阪~博多で運転され、翌年の1997年11月のダイヤ改正からは、東京まで運転される様になりました。

その後、のぞみ号に使用される車両は、700系・N700系と変わり、デビュー当初の300系は全て引退し、500系JR西日本エリアの新大阪~博多の、こだま号のみの運転となり、700系も再来年で引退を予定している状況です。

2020年の春には、東海道新幹線も全てN700系に統一され、のぞみ・ひかり・こだまの3列車が全て、285kmの最高速度で運転可能な車両となります。

東海道新幹線JR東海の運行方針として、定員1323名16両編成以外の車両の乗り入れは認めない方針を貫いており、今後も8両編成の700系等が乗り入れる可能性は、限り無く低いと思われます。

1323名の定員と、16両編成でのぞみ・ひかり・こだまを全て統一する理由は、沿線人口も多く利用者の多い東海道新幹線で、地震・台風・大雨・大雪・強風等による自然災害や、架線切断・車両故障・運転トラブル等による輸送障害、人身事故・旅客同士のトラブル・乗務員トラブル等による遅延や運休が発生した場合に、ダイヤ乱れを最小限にし、車両運用の効率化を計る事が目的な為、300系から踏襲されました。

確かに現在、東海道新幹線で定員1323名で輸送すれば、のぞみ・ひかり・こだまも容易に愛称を変身する事が、可能ですからね。(笑)

今後も東海道新幹線の利用者が、極端に減少しない限りは、1323名の定員は変わらないかと思います。

この事は食堂車やビュッフェ車、グリーン個室等の、エンターテイメント性の車両は、連結されないままグリーン車3両の定員200名と、普通車13両の定員1123名が、今後も続くと言う事ですからね。

さて東海道新幹線のこだまは、区間利用者が多く、東京から名古屋・新大阪まで乗り通す乗客は少ないですが、乗客の少なさをカバーするべく、ぷらっとこだまを利用できるプランが、JR東海ツアーズで発売されております。

ご利用の際は乗車日前日までに、切符を購入しなければならない事や、東京都区内・名古屋市内・大阪市内の駅から利用できない事や、乗り遅れた場合は切符は無効となり、後続のこだま号には自由席でも乗車できない点等の制約がございます。

ただ繁忙期でも利用できる点と、運賃・料金が安い点、ドリンク引き換えサービス券が付いている点は、メリットかと思います。

N700系のこだま号のグリーン車で有れば、コンセントが全席付いおり、車内には数に限りが有るものの、毛布も付いておりますので、お得かと思います。

なおこだま号は、車内販売の営業は行われておりませんので、前述のドリンクサービス券は、JR東海東海道新幹線の、ぷらっとこだま号の停車駅売店で、引き換えとなります。

今月の連休に、ぷらっとこだまグリーン車を利用して、ちょっぴりリッチな旅を、体験してみては如何でしょうか。

※写真は多摩川橋梁を走る、新幹線300系のぞみ号の東京行き。
現在300系新幹線は全て全廃され、写真のシーンも思い出となってしまった。

撮影日1999年9月撮影


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