全廃も近い東京メトロ6000系電車

1968年から1990年まで、353両が製造された、東京メトロ千代田線の6000系電車も、現在は2編成のみとなりました。

営団地下鉄時代に製造された同車は、斬新なデザインで製造され、営団地下鉄のイメージを変えてしまう位に、インパクトの有る車両になりました。

6000系は千代田線以外に、JR(当時は国鉄)常磐線に乗り入れ、その後は小田急電鉄にも乗り入れる様になりました。

初期車の製造から42年間は、事故廃車も無く全車健在でしたが、千代田線各駅にホームドアの設置と、老朽化に伴い16000系が新製される様になり、2010年から廃車が始まりました。

廃車された車両の中には、インドネシアの鉄道に譲渡され、現地では塗装変更の上、運行されております。

現在の6000系は、16000系の影に隠れ千代田線以外での運転の他に、JR常磐線での運転が続いておりますが、小田急電鉄への乗り入れは、完全に撤退してしまったので、現在は小田急沿線で見る事は、できなくなりました。

JR東日本209系1000番台2編成も、今年中には常磐線と千代田線の運転を、終える事が決まりましたので、6000系も今年中に、全廃の可能性が高いかと思います。

運用中の6000系2編成が今後、インドネシアの鉄道に譲渡されるのか、或は新木場で解体されるのかは、何とも予想できませんが、もしインドネシアの鉄道に譲渡される事が決まれば、他の6000系と共に現地で、多くの乗客を乗せてバリバリ活躍すると思います。

東京メトロも千代田線の6000系の、さようなら運転を実施するかと思いますので、来月の鉄道記念日辺りに、千代田線の各駅の硬券入場券の発売等が、行われそうですね。(あくまでも予想ですので悪しからず。)

6000系を沿線で撮影したい場合、千代田線内は地下区間も多いので、JR線に乗り入れ運用が有れば、常磐線の撮影地で沿線撮りするのが、ベストかと思います。

運用表に関しては、ネットで検索できますので、よく確認してから撮り鉄乗り鉄を、楽しむ方が良いかと思います。

日本の高度成長期時代を支えた、東京メトロ6000系の全廃へのカウントダウンは、始まっております。

最後の運行まで、事故やトラブル無く元気に、運転して欲しいと思います。

※写真は常磐線の撮影地、南柏北小金間を走る、東京メトロ6000系電車の6027編成。
6027編成は現在、インドネシアの鉄道で運行されている。

撮影日 2011年8月撮影


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