そろそろ全廃?JR貨物EF200型電気機関車

東海道本線山陽本線の1600t貨物列車の牽引機関車として、1990年に試作車1両が製造され、1992年から1993年に量産車20両が製造された、JR貨物EF200も、全廃が迫っている状況です。

変電所の増設が実現せず、6000kwのフルパワーで運転すると、変電所能力の低下や他の列車に支障を来す等で、本来の性能を発揮できないまま、21両の製造で終了したEF200も、3回目の全般検査に迫っており、検査期限前に残り10両も、廃車になる可能性が、高くなって来ました。

2016年3月のダイヤ改正で、定期貨物列車の運用から撤退し、現在はEF66EF210の代替機として、細々と運用しているEF200ですが、製造元の日立製作所で機関車の製造を辞めてしまい、部品のストックも無い事から、廃車になってしまうのは、残念な事でございます。

関東では新鶴見機関区時代は、東海道本線でも見る事ができましたが、吹田機関区に転属後は、時代と共に見られなくなって来ました。

代替機としての貨物列車運用の為、あと3年位は持つと思いますが、その間にも現在残っている仲間の機関車が、1両ずつ運用離脱すると思われます。

せめて全廃になる前に、客車列車の牽引が実現すれば、ぜひ乗ってみたくなりますね。

例えばE26系のカシオペア車両を、東海道本線山陽本線をベッドマークを付けて運転させれば、沿線の撮影地は大賑わいになると思います。

その他に77系のななつ星が、本州に乗り入れて運転してみたり、オハ35系4000番台を牽引してみたりするのも、EF200にとって最後の、花道になるかと思います。

今まで貨物列車の牽引では、コンテナ貨車のコキを牽引し、東海道本線山陽本線での運転が多かったので、JRの旅客会社もJR貨物への、機関車牽引委託をして頂く事を前提として、新たにJR貨物の直流機関車、EF200 EF210 EH200にも、牽引させてみては、如何でしょうか。

乗務員確保の問題や、駅ホームの有効長の問題、採算の問題等で難しい面もございますが、旅客会社の国鉄電気機関車も、老朽化やメンテナンスコストの面で、何時までも保有するのは、効率が悪いと思います。

過去にJR貨物の機関車で、EH500 EF510(JR東日本配置の頃) EH800 DF200も、E26系カシオペアを牽引し、営業運転をいたしましたので、今度は直流機関車による牽引を、見てみたいですね。

話が脱線いたしまして、失礼いたしました。

EF200も引退は、迫っておりますので、ネットでの運用チェックや、鉄道掲示板での運用チェックを行って、撮影できる機会にカメラに収めて行きましょう。

※写真は夜明けの東海道本線を走る、EF500牽引のコンテナ貨物列車。
写真の14号機は既に廃車され、もう見る事はできない。
全廃前に、客車牽引の機会が有れば、ぜひ乗ってみたい。

撮影日2018年3月




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