さて平成時代を振り返り、昭和時代の高度成長期に誕生した、583系電車は平成時代に全廃され、改元を跨いでの運転は、叶わなくなりました。
1967年~1972年まで581系・583系と合わせて、434両が製造され、東北から九州まで運転されて来ました。
1975年に山陽新幹線が、博多まで開業してから、581系・583系も活用される用途が狭まって行き、特殊な車内は昼間の特急運用や、夜行の寝台でも中途半端な存在となりました。
そして決定付けた運用の縮小は、東北新幹線・上越新幹線の開業、更に1984年2月の国鉄減量ダイヤ改正が、581系・583系の活躍を、狭めた感じがいたします。
余剰車両の一部は、419系や715系に改造されたものの、大半は国鉄分割民営化前に、廃車されたりしました。
国鉄分割民営化により、JR東日本とJR西日本に配置された車両は、定期寝台特急列車の、はくつるやゆうづるで運転されて来ましたが、ゆうづるは1993年12月のダイヤ改正で廃止され、はくつるも1994年12月のダイヤ改正で、廃止されました。
寝台特急での運用無き後は、JR西日本の急行きたぐにで運転され、2014年3月のダイヤ改正まで運転されました。
JR西日本では急行きたぐにで、長きに渡り活躍できた様で、車内設備や運転時刻で、ぴったり合っていた感じでしたね。
寝台特急電車は、サンライズ出雲号とサンライズ瀬戸号の、285系が20年以上に渡り、運転されておりますが、機会が有ればまた、乗車したいと思います。
※写真はリバイバル特急はつかり号で運転された時の583系電車。
撮影日2001年4月28日 高久~黒磯にて