消え行く国鉄型特急車両

来年4月1日でJRグループも、発足30周年を迎えますが、国鉄からJRへ引き継がれた国鉄型特急車両も、陳腐化や老朽化により廃車され形式消滅した車両も数多くございます。

写真の183系直流型特急電車の貫通型0番台は、2005年12月ダイヤ改正を以て、特急しおさい号と同あやめ号での運行を、後継のE257系500番台に引き継ぎ廃車されました。なお運用消滅により183系0番台は形式消滅しております。

その他にも国鉄型特急車両が、JR各社での運行をほぼ終え廃車解体されております。現在残っている国鉄型特急車両もJR東海を除いて僅かながら残っておりますが、2020年の東京オリンピック開催の年までには、全廃されると思われます。

もし未だ残存の国鉄型特急車両を、撮影されていない方は今から計画を立て、早めに撮影いたしますことをお薦めいたします。

主な国鉄型車両の愛称および時刻等は、最新の時刻表で確認して無理の無いスケジュールで撮影して下さい。

さて写真の183系0番台の特急しおさい号は晩年、ヘッドマークがLEDタイプに置き換わりストレートトラックで撮影された方は、高速シャッターで撮影してヘッドマークが見にくかった思いをされ、後悔した方々も多かったと思います。

現在の国鉄型車両でLEDのヘッドマークを採用しているのは、JR東日本新潟車両センター所属の485系3000番台が、LEDのヘッドマークを採用しております。同社での特急運行は、今年3月のダイヤ改正で、急運用を終えましたが、新潟~糸魚川を走る快速列車1往復が現在も、485系3000番台で運行されております。

オリジナルの485系からだいぶ改造された485系ですが、国鉄時代の1976年~1979年に掛けて製造された車両なので実質、国鉄型特急車両だと思います。

新潟車両センター485系3000番台も今後、検査切れが発生した場合にはE653系4両編成の特急しらゆき号と共通運用の上、廃車になる可能性が高いです。

485系3000番台に改造された編成も、改造から10年以上が経ち国鉄時代からの運行から数えると、約40年近く走っております。上回りは良くても下回りは国鉄時代の長距離運用で冬季は雪の中を疾走して来ましたので、ダメージも大きいと思われます。

完全運用廃止前に、記録撮影をされる方々今足を運べる時期に撮影し、廃止直前で慌てて撮影する為に撮影地に足を運ぶことの無い様に、余裕持ってスケジュールを立てて下さい。

総武本線 物井~佐倉間にて。(2005年12月撮影)


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