車両をトレードして、最小限の改造にした方が良い!

昨日は、紀勢本線にさようなら103系団体臨時列車が運転され、ヘッドマークを掲げた103系電車を撮影しようと、秋晴れの紀勢本線の撮影地では、多くの鉄道ファンが詰めかけて、撮影されたものと思われます。また満開のコスモスと、103系をコラボして撮影されたファンの方々も、多かったと思われます。
さて紀勢本線で運転されている特急くろしお号は現在、283系・287系・289系のJR型車両特急電車が使用されております。特急くろしお号は京都・新大阪・天王寺から和歌山の白浜・新宮を結んでおり、週末になると関西地区在住の方々を中心に、レジャーなどで混雑しております。また平日はビジネスマンの利用で、京都・新大阪からの東海道新幹線山陽新幹線を乗り継いで、和歌山方面の出張客の利用者が移動しております。
特急くろしお号で使用されている車両で、287系電車はグリーン車が半室構造で、定員は15名で283系や289系に比べ半分近くも少なくなります。週末のレジャー客で賑わう時期に同車でグリーン車を利用する場合、場合によっては満席になる可能性も高く、283系・289系のと比べグリーン車利用する場合には、予め早めに予約しなければ乗れない事態になります。
それならば福知山線の特急で使用されている、289系を特急くろしお号用に転属トレードして、287系は全て北近畿方面の特急電車に統一した方が良いと思われます。
人口配分で言えば、福知山線沿線の人口よりも、阪和線紀勢本線の人口配分の方が多く、県庁所在地の和歌山も停車いたしますので、グリーン車利用も山陰本線福知山線の特急よりは多く、見込まれると思います。
以前或る方の鉄道ブログで、山陰本線の京都・新大阪からの特急電車に使用されている、289系特急電車のグリーン車を半室に改造することを、JR西日本が計画中とのことでしたが、289系の半室グリーン車をわざわざ費用と時間掛けて改造するよりも、特急くろしお号と特急こうのとり号の車種をトレードすれば、転属改造する場合も最小で済みます。
287系も塗装等の変更をしなければなりませんが、車内の設備は特急くろしお号・特急こうのとり号共に変わりございませんので、今ある車両を上手く有効活用できると思います。
これから少子高齢化社会を迎え、鉄道を取り巻く環境は厳しいですが、マイカーよりも快適に移動できてゆっくりできる様な車両構造は今後も取り組んで頂きたいと思います。高い運賃・料金はやむ負えない面はあるにしても、我慢と束縛を旅客に与えるのはサービス低下ですし、鉄道を利用する価値も半減するだけですので、再考願いたいと思います。
写真は北陸本線(現 いしかわIR鉄道)津幡~倶利伽羅のアウトカーブを通過する、特急しらさぎ号富山行き。(2008年6月撮影)


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