誕生から25年が経ったJR九州キハ200系ディーゼルカー

1991年に国鉄時代に製造され、老朽化したディーゼルカー置き換えの為に、キハ200系ディーゼルカーが誕生いたしました。
快速での運用も考慮され国鉄型のキハ58・キハ65よりも加速も良くなり、スピードアップにも貢献いたしました。キハ200系ディーゼルカーは、鹿児島竜ヶ水での土石流崩落事故や、大村線での踏切事故で廃車になった車両もございますが、代替車両も製造され番台区分されて連結・運用されている車両もございます。
運転台も2両1編成を基本とした車両や、閑散線区を1両で運転可能な車両も誕生し、JR九州の非電化区間での路線では一部の線区を除き見ることができます。
さて初期車は製造から25年経ちましたが、今後も継続使用される見込みでございますので、リニューアル工事も施行して欲しい処でございます。具体的には全般検査時に、車内のリニューアルとして座席をキハ220タイプへの交換、トイレの洋式化、側面方向幕のLED化等でございます。またキハ40・キハ47を改造した特急「はやとの風」「いぶたま」が現在、同車両で運転されておりますが、国鉄時代の製造でエンジンは交換されているとは言え、最高速度は95kmのままです。確かにJR九州の単線非電化路線では、最高速度110kmも必要無いかも知れませんが、遅延が生じた場合に重くて最高速度の低いキハ40・キハ47を改造するならば、キハ200系を特急仕様に改造すれば良かったのではないかと思います。
まあ一番良いのはJR四国普通列車運用のキハ185系をJR九州へ譲渡し、改造して運用すれば良かったと思うのですが、この辺りはJR同士の変なプライドをぶら下げている旅客会社が多い為、中々上手く捻出することができなかったのでしょう。
ただキハ200系の軽快な加速で地域に特化した車両を、キハ40やキハ47を特急仕様やジョイフルトレインの、或る列車に改造するよりもキハ200系を、更新時期に差し掛かった時期に、上手く改造すれば良かったのではないかと思うと残念でなりません。
ただキハ200系も特急仕様になれば、フリーストップのリクライニングシートや、コンセント付車両を装備し、塗装も奇抜な塗装の特急としてデビューしていたかも知れません。まあ将来的にはキハ200系の初期車をリニューアル名目で、3扉から2扉へ改造し、レストラントレインやサロンタイプのグリーン車が、登場することを楽しみにしております。
写真は雨の久大本線を走るキハ200系由布院行き普通列車。(南由布由布院にて 2009年11月撮影)



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