さようなら、485系ニューなのはな

JR東日本千葉支社を中心に、運行されているジョイフルトレインニューなのはな485系が、今月28日の運行を以て引退いたします。

ニューなのはな485系が誕生したのは今から18年前の1998年、従来使用して来た165系改造の「なのはな」が、老朽化と直流区間のみの運行しか対応できなかった為、後継車両として交直両用の485系が改造車として選ばれ、165系「なのはな」を置き換えて運行開始いたしました。

485系の改造車は、1978年~1979年に掛けて製造された485系1000番台が改造され、うち1両は181系グリーン車として製造され、後に485系に改造された車両が種車になっております。

車内は165系「なのはな」号の時はお座敷のみでしたが、485系ニューなのはな」号はお座敷の他に4人用のボックスシートにも早変わりする構造の車両になっております。

私も一度だけ「ニューなのはな」号をお座敷列車で移動した思い出がございます。この時に利用した区間は千葉の蘇我から東京の秋葉原までのショートライドでしたが、お座敷で靴を脱いで寛ぎながら、友人と短い時間を乗車した思い出がございます。ただ千葉支社のジョイフルトレインの為、中々団体列車で乗る機会が無く、今月引退の時まで過ごしてしまいました。

JR東日本千葉支社から「ニューなのはな」号の、後継車両に関する発表は現段階ではございません。ニューなのはな485系も車体は18年前に新製されたとは言え、下回りは485系からの流用品で製造から30年以上経ち、冬季は降雪の中を最高速度120kmで走って来た車両の為、老朽化は否めません。
485系ジョイフルトレインに改造された車両は何種類かございますが、車体は未だ状態良くても下回りはかなり老朽化しておりますので、ニューなのはな485系が今月で引退した後も、他の支社で活躍している車両も引退はそう遠くないと思います。

乗車できる機会があれば、今後は時刻表を確認し485系ジョイフルトレインで、快適な旅をして行きたいと思います。485系が好きな皆さんもジョイフルトレインに改造された485系を、ぜひ乗車できるうちに利用されることを、お薦めいたします。

なお今月は千葉支社を中心に運行され、土日祝の運転でラストランの「ニューなのはな」号が運行されます。もし未だ乗車されていない方や、撮影されていない方は今月の土日祝の運転日に、足を運んでみては如何でしょうか。なお夏休みやお盆の時期の為、満席になっている可能性もございますので、満席の際はどうぞご了承ください。

写真は東北本線JR宇都宮線)片岡~蒲須坂間を走る、ニューなのはな485系。(2002年5月撮影)

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