今はもう見られない!日豊本線を走る寝台特急富士号

今日は2009年3月のダイヤ改正で廃止された、寝台特急富士号の写真をお届けいたします。
ED76交流機関車が「富士」のヘッドマークを掲げて、終点大分へ向け走行しているシーンです。最盛期にには東京~西鹿児島(現 鹿児島中央)を結び、24時間以上を走行しておりましたが、1980年10月のダイヤ改正で宮崎に短縮され(数年後に1駅先の、南宮崎へ延長)、1997年11月のダイヤ改正で大分へ短縮され、更に2005年2月のダイヤ改正からは寝台特急はやぶさ号との、東京~門司間併結列車になり、2009年3月のダイヤ改正で廃止されました。
東京発の九州ブルートレインも、航空機の路線拡大、山陽新幹線の博多開業や高速バスの路線拡大、宿泊施設の充実化により年々衰退して行きました。更に国鉄からJRへ分割民営化された4社跨いで運行されて来た、九州ブールトレインも車内のグレートアップ改造は僅かに留まり、陳腐化や老朽化で14系15型・24系25型の落ちぶれた客車を東京駅で見た時は、残念な気持ちになりました。
寝台特急富士号へは、何回か乗車した経験がございますが、A寝台個室(シングルデラックス)での移動は残念ながら叶わぬまま終わってしまいました。ただB寝台個室(ソロ)での移動は、岐阜~大分間で乗車した時が最初で最後になりました。
沿線での撮り鉄寝台特急富士号を撮影したのは、以前当ブログで紹介した東海道本線 早川~根府川山陽本線 小野田~厚狭、そして今日紹介する日豊本線 杵築~大神間および宮崎~南宮崎で撮影いたしました。
写真は14系15型で運行中の廃止直前に撮影した、寝台特急富士号でございます。ED76がヘッドマークを掲げ、運行する姿が写真を撮影した当時、富士号とはやぶさ号しか無かったのは何とも寂しい限りでした。
2009年3月のダイヤ改正で富士号とはやぶさ号は廃止され、東京・関西からの九州ブルートレインは全て全廃されました。使用されたED76や14系15型も暫くはイベント用で、九州島内の臨時列車に使用されて来ましたが老朽化の為、何れも廃車になりました。
JR九州には現在、豪華寝台客車の「ななつ星」が7両1編成配属されておりますが、今月25日に株式上場と来年JRグループも30周年を迎えるのに当って、ななつ星車両を使用した「ななつ星富士号」を運転してみるのも良いと思います。ただJR各社4社を跨ぎ、JR東海に機関車を運行できる乗務員が皆無の為、困難を極める面もございますが、JR貨物の運転手を用いてその区間を代行で運転すれば、解結できるかと思います。
その分の運行コストはななつ星富士号の、ツアー利用客へ転嫁すれば良いと思いますので、他の交通機関に負けない位のサービスやツアー客へのおもてなしで勝負すれば、たちまち予約される方々でいっぱいになると思います。
JR各社もこれから少子高齢化で、鉄道運営を今後も継続するのであれば、先ずは自らの鉄道がたのJR各社と団結し、協力と共通の関係で、利用者減を食い止めることが不可欠だと思います。
ななつ星の車両が将来、九州だけでなくJR各社への乗り入れを実現し、日本の素晴らしき景色や美味しい地域の料理の振る舞いをダイニングカーやラウンジで、ゆっくり飲食できる様な列車を運行して欲しいと思います。また展望車からJR全線の景色を堪能できるコースを、旅行代理店でプランニングして豊かな人生の1頁を実現して欲しいと思います。
写真は2008年12月撮影


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