電通女子社員の自殺事件に思う

大手広告代理店の電通で、当時所属していた女子社員が昨年12月に自殺し、三田労働基準監督署が労災認定していたことが分かった。
認定日は先月30日付けで認定されたが、自殺した女性も大学卒業後、大手広告代理店の電通で人一倍頑張りたかったのが仇になった。上限70時間の限度超過の残業と、会社や上司からの叱責で耐えられなくなった彼女は、自身のツイッターに「本気で死んでしまいたい」「朝起きたくない」等のツイートを書き込む様になり、昨年12月25日に住んで居た寮から飛び降り自殺して亡くなった。
今年4月に遺族が労災を申請して先月認められたが、女子写真の母親は亡くなった娘の無念を晴らしても、戻ってこない悔しさと無念を感じたことであろう。
亡くなった女子写真は昨年11月に鬱病を発症し、発症前の1ヶ月の残業時間は約105時間近くに昇った。若い命がまたも奪われた今回の報道に、会社員の取り巻く環境は昔に比べ厳しくなっているのが現状だ。今から25年前にバブルが崩壊し、企業の新卒採用抑制による氷河期やリストラ、更にはグローバル化で賃金の減少も続き、更にブラック企業が蔓延る様な世の中になって来たのも、この25年間で劣悪になって来た。
また非正規社員の増加で会社も正社員を採用しなくなって来ており、要らなくなったら放り出される様になって来たのも事実である。企業も私たちの寿命よりも短くなって来ておりもう、1つの会社で入社から定年まで勤務することも難しい時代になった。
今私たちにできることは、1つの会社を宛にせず複数の収入を確保できるシステムと、ライフワークが求められる時代になっている。何時までも勤務している会社や国が、私たちの生活を守ってくれる時代ではない。今後は自己責任の比率も高くなり、暴力的な資本主義による貧富の差も生まれて来る可能性も高い。
この様な刹那な時代を乗り越えるには、私たちひとりひとりが会社や国に頼ることなく稼いで行くことが求められる時代だ。何時までも下らないテレビを観て、時間を浪費する暇があれば1時間でも仕組みやシステムを作り、お金を稼ぐことができる様に過ごすことが、これからの生き残りを掛けた人生を送る上で重要だ。
今回、若き女性社員の自殺事件で、会社員として働く者は老若男女問わず、他人事と思わない方が良い。会社に人生の担保も握られている生活から脱皮する為にも、自分の命は自分で守ると言う姿勢を忘れずに、これからの生き方を賢く生きて欲しい。
私の正社員時代の20年間は、会社とのバトル時代を思い出しこれから多くの知恵や知識、1つだけの生き方に拘らない人生を進んで行きたい。
もう企業は私たちの生活を、保証してくれないことを忘れずに!


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