宇都宮線・高崎線のグリーン車連結は良かったと思います

JR東日本の首都圏を走る普通列車グリーン車で、2004年10月のダイヤ改正グリーン車の営業を始めた宇都宮線高崎線ですが、導入されてから13年近くになろうとしております。

宇都宮線高崎線へのグリーン車連結は当初、多くの反対意見も有りましたが、JR東日本も利用者促進の為、駅やホームのグリーン券売機で購入した場合は料金を安くし、車内精算で購入した場合は高くする制度に改め、通勤定期券や通学定期券および青春18きっぷでも、グリーン券を購入すれば乗車可能な様にした為、利用率低迷を避ける事はできました。

前述の制度は既にグリーン車を導入しておりました、東海道本線横須賀線総武快速線等でも同様になり、2007年3月のダイヤ改正で新たに営業開始した、常磐線グリーン車でも同様の制度になりました。

グリーン車宇都宮線高崎線も、東海道本線横須賀線総武快速線と同様に4号車・5号車へ連結され、4号車はグリーンアテンダントの乗務員室と車内販売用の冷蔵庫が設置され、5号車には洋式トイレと洗面所が設置された、2階建てグリーン車の連結となりました。

2004年10月のダイヤ改正では、湘南新宿ライングリーン車連結でE231系での運転に統一されましたが、宇都宮線高崎線は暫くはグリーン車連結無しのE231系と211系が混在しておりました。

その後はグリーン車利用者も増加し、グリーン車が連結されていなかったE231系での列車や211系にも連結され、2006年3月のダイヤ改正で全車グリーン車連結となりました。

そして2015年のダイヤ改正では、宇都宮線高崎線東海道本線と結ばれる事になり、上野東京ラインとして直通運転される様になりました。

現在は宇都宮線高崎線の多くの列車が東海道本線へ直通運転する様になった為、グリーン車2両共に混雑する様になりましたが、上野発着の列車の一部時間帯はグリーン車も、空席が有りますのでデータイムにマッタリ移動するには良いかと思います。

国鉄時代は115系・211系にグリーン車連結は無く、全車普通車での移動を強いられましたので、JRになって遅まきながらグリーン車連結が実施されたのは嬉しいです。

まあ国鉄時代は東北・上越新幹線大宮開業前は、特急列車が多く運転しておりましたので、普通列車も少なく輸送人員確保も有ったのと、国鉄末期の累積赤字で新たに採算と需要で未知数の、宇都宮線高崎線へのグリーン車連結が見送られたのも、中々導入されない原因だったのかも知れません。

しかし東北・上越新幹線も上野更に東京と開業し、在来線の特急列車の全廃と埼玉・栃木・群馬から東京方面へ通勤・通学客の増加により普通列車や快速列車も増発されました。その後21世紀になって少子高齢化で定期券客の減少により新たな増収として、グリーン車2両の連結が実現したのも理由かと思います。

私としては少年時代から宇都宮線東北本線)や高崎線普通列車に、グリーン車が有れば便利なのにと思っておりましたので、全列車にグリーン車連結が実現したのは嬉しいですね。まあ少年時代の頃はグリーン車には乗れませんでしたが、社会人になった頃の宇都宮線高崎線普通列車に、グリーン車が連結されていなかったのは不満でしたね。

ただ長距離普通列車や快速列車、湘南新宿ラインは早朝・深夜の時間帯を除き、グリーン車2両共に混雑する様になりお気軽に乗車できなくなったのは残念ですね。因みに関西地区を走る新快速・快速も京都・大阪・神戸方面を移動するのにグリーン車が有れば便利ですが、未だに連結されていない状況だと、混雑していてもグリーン車利用者なんて居ないので連結不要と思うんでしょうかね。

これからこの様な特別車両が増えても、良いのではないでしょうか。最近は痴漢冤罪事件も多く発生しておりますし、不特定多数の乗車する鉄道には車内に、自分の望まない乗客もおりますからね。お金で安全と快適を買えるので有れば、グリーン車利用も有益だと思いますね。

4号車・5号車へ連結されている為、階段・エスカレーター・売店付近に停車する為、グリーン車の前後に連結されている普通車が混雑するとの不満も有る様ですが、それならば車端部の普通車を利用すれば良いだけですので、そこまでの乗客への対応に気を遣う必要は無いと思います。

今日・明日の週末土日を利用し、宇都宮線高崎線グリーン車で、たまには移動してみては如何でしょうか。

写真は上野東京ラインを直通するE231系普通列車。後方の4号車・5号車に2階建てグリーン車が、連結されている。(撮影日2017年4月23日)


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