懐かしの阪和色113系電車

2012年4月1日の運転を以て、阪和線紀勢本線を運行する、113系電車の阪和色カラーは消滅いたしました。
何処となく関西の京阪神で活躍した、新快速色の急行型電車の153系や165系を連想させるカラーだと、私たち中高年世代は懐かしくなると思われます。
紀勢本線113系は現在も残存しておりますが、先頭車が103系電車の低運転台のブタ鼻ヘッドライトのデザインで、擬き103系とでも言うのでしょうか、塗装も何となくスカイブルーの103系電車が、東海道本線山陽本線緩行線を走っていた感じにも見られる様な錯覚に陥ります。
さて私は残念ながら113系電車の阪和色カラーには、乗車しないまま終了してしまいましたが、前述の153系・165系の新快速も同様に乗車体験はございません。まあ東京在住で子供の頃に新快速色の急行型電車も置き換えられましたからそれ程、裕福でも無く関西圏内に親戚も皆無でしたので、乗車機会に恵まれなかったのもありますが、113系阪和色はまだ置き換えられないであろうと、油断した時に置き換えられてしまいましたので、私の完全な失態でございます。
しかしながら紀勢本線165系電車の撮影の際に、113系阪和色のパンダヘッドマークを取り付けた写真を収めることができたのは、本当に良かったと思います。
撮影場所の紀勢本線、岩代~切目間の太平洋が見える近い場所での撮影でしたが、順光で撮影し前面が影にならなかったのも幸いでした。
和歌山のパンダのヘッドマークも輝いている感じで、臨時列車を運転しているのかと思う様な113系電車でした。ただタイフォンカバーがやや出っ張っている感じが気になりますが、113系電車らしさの写真を撮れて良かったと思います。
阪和線紀勢本線で運行していた113系電車は、広島に転属して山陽本線呉線で活躍中とのことですが、広島の末期色カラーで運行するならば、まだ阪和色で山陽本線呉線で走った方が、良さそうな感じがしないでもないです。
まあこれは鉄道を撮影する撮り鉄の論理が、多くの意見を占めると思われますので、2色塗装でコストが掛かるならば、JR西日本としては末期色の方が良いと思うでしょう。
JR西日本113系電車も延命工事されているとは言え、自社の次世代電車が次々と登場し、運行しておりますので検査期限が切れる寸前で、経年劣化の車両は今後も廃車・解体が進行するものと思われます。
現在JR西日本JR四国に在籍する113系電車を、撮影しに晩秋の紅葉をバックに撮影してみては如何でしょうか。
写真は2002年3月撮影。


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