東京湾フェリーで初めて乗船した思い出

神奈川県横須賀市久里浜と、千葉県富津市の金谷を結ぶ東京湾フェリーは、11500mの距離を久里浜→金谷を40分で結び、金谷→久里浜を35分で結んでおります。

1960年5月から航行が開始され、50年以上の歴史ある東京湾のフェリー航路ですが、20年前に開通した神奈川県川崎市浮島と千葉県木更津市金田を結ぶ、東京湾アクアラインの開通や一時期の高速料金値下げで、経営危機になり3隻配属されていた船舶は、2隻での運航体制となり運航から外れた1隻は売却され、フィリピンのセブ島で活躍中でございます。

写真のくりはま丸は、3隻のうちの1隻でフィリピンに売却され、現在は東京湾フェリーでの航行は見られなくなりました。くりはま丸に乗船したのは、今から18年前の1998年8月29日でした。その日は土曜日で千葉の浜金谷でラストラン165系「なのはな号」を撮影後、そのまま内房線に乗り同じ経路で帰るのは芸が無いと思い、フェリーで久里浜から横須賀線で帰るとするかなと思い、乗船したのがくりはま丸との出逢いでした。

乗船中に雨が降り出しながらも、デッキに立って小型漁船や大型タンカーが行き来する東京湾に、数多くの船舶がこんなに多いものとは思いませんでした。この日に初めて乗船した東京湾フェリーの魅力に惹かれたのを、今でも鮮明で覚えております。

船内では昼食時間帯と言うこともあり、売店は家族連れ等で混雑しながらも名物の蕎麦を食べて、夏なのに肌寒い体を温めて頂いた蕎麦も美味しかったです。

終点の久里浜港へ到着し、折り返しの金谷行きのくりはま丸を見送りながら、小雨降る久里浜港から夢中でシャッターを切りました。

現在、東京湾フェリーで就航中の船舶は、3代目かなや丸・2代目しらはま丸が活躍中でございます。なお東京湾フェリーは自動車の積載も可能ですので、行きはアクアラインを経由し帰りは東京湾フェリーでを経由することも可能です。
また船舶のみ利用の場合、2008年6月からPASMOICカードが使用できる様になりました。

東京湾フェリーフェリーを乗船した者として、速度もゆっくりなのでそれ程、酔うことはないと思います。もし船舶乗船で乗り物酔いされる方は、予め酔い止めの薬を飲んでおけば大丈夫だと思います。

明日・明後日の週末、房総方面や三浦半島以遠方面へ向かう方は、東京湾フェリーを経由し船舶の魅力を堪能してみては如何でしょうか。アクアライン東京湾を移動する場合には見られない魅力も、ぎっしりと詰まっております。


写真は今はもう見られない!4代目くりはま丸。1998年8月29日撮影


イメージ 1