八高線非電化区間を走るキハ110形ディーゼルカー


八高線の八王子~倉賀野間の92.0kmのうち、高麗川~倉賀野間の60.9kmは八高線非電化区間として、1993年から投入されたキハ100系ディーゼルカーの大型版であるキハ110形21両が、高崎支社高崎車両センターに配属されております。なお倉賀野から終点高崎までは、高崎線に乗り入れます。

八高線は電化区間の八王子~高麗川間では、1時間に2本からラッシュ時は3本の電車が4両編成で走っておりますが、非電化区間高麗川~倉賀野間は1時間に1本の運転となり、編成も2両編成のワンマン運用からラッシュ時は3両編成で運転となります。

非電化区間は残念ながら利便性は良くないです。前述の通り1時間に1本の運転ですが、列車によっては高麗川~小川町間の運転や児玉~高崎間の運転の列車もあり、途中駅では列車間隔も長くなります。ただ小川町~寄居の間は東武東上線もほぼ並走しておりますので、その区間での利用の場合は、東武東上線で代用できそうです。

八高線非電化区間の駅員配属駅で、みどりの窓口のある駅は高麗川以外に毛呂・越生のみです。群馬藤岡には嘗てみどりの窓口がございましたが、指定席券売機のかえるくん設置後廃止され、その後かえるくんも廃止された為、現在は長距離用の乗車券や指定券、とくとくきっぷ類は購入できなくなりました。その他の駅で小川町(埼玉県比企郡の駅です)は、東武東上線の管轄駅で、寄居は秩父鉄道の管轄駅です。それ以外は無人駅でございます。なお倉賀野駅高崎線の管轄駅でみどりの窓口も配置されております。

前述の八高線非電化区間みどりの窓口も、営業時間が限定されている為、指定券類を購入する場合は注意が必要です。特に青春18きっぷ発売期間で八高線沿線の非電化区間駅から利用する場合、予め前日に他の路線の駅や旅行代理店で購入するのが原則となりますので、八高線沿線の非電化区間地域にお住まいの方々は注意して下さい。

さて撮影地の方は非電化区間で山間(越生~寄居)や関東平野(寄居~北藤岡)の沿線を走行する為、自然豊かな撮影地が充実しております。主な撮影地に関しては、ネットで掲載されておりまのでどうぞご参照下さい。ただ普段の列車はキハ110形ディーゼルカーがメインです。時々DD51型ディーゼル機関車牽引の工臨が走ったり、まれに12系客車牽引の臨時列車が走ったりする場合もございます。

この夏休み、埼玉の自然豊かな山間や平野を走る、八高線の非電化区間で旅をしてみては如何でしょうか。

写真は八高線 松久~児玉間を走る、キハ110形ディーゼルカー2両編成高崎行き。(2016年8月撮影)


イメージ 1