ショック!JR北海道785系特急電車初の解体

函館運輸所に所属し今年3月まで青函特急で運行されていた、785系300番台の解体が同運輸所にて始まりました。
2002年に785系にuシート指定席連結に伴い、編成組み替えに寄って余剰となった785系NE105編成は、その年から約8年近く札幌の苗穂運転所の片隅で、長期間運用離脱しておりました。
2010年に特急スーパー白鳥増結用として、300番台に改造された同車はNE303編成に改められ、番号もクモハ785-303+クハ785-303に改番されました。そして今年3月26日の北海道新幹線函館新北斗間への開業により、789系と共に運用離脱された同車は、再び札幌へ帰ることなく今年3月21日の津軽海峡線の特急運行終了と共に、廃車されました。
そして今月下旬から解体作業が始まり現在、内装品の撤去作業が行われております。
1990年に誕生した785系は日立製作所川崎重工業で製造され、基本編成は前者のメーカーで製造され、付属編成は後者のメーカーで製造されました。
デビュー当初は特急スーパーホワイトアロー号や、特急ライラック号で使用され、2007年10月のダイヤ改正で新規愛称名の特急スーパーかむい号や、特急すずらん号で使用される様になりました。
冬季の厳寒な北海道で札幌~旭川間や、札幌~室蘭間を130kmで疾走し、本州・四国・九州の車両に比べ車体のメンテナンスや車体の痛みが激しく、鉄道車両の老朽化が早まる要因になるのは理解できます。しかし余剰で約8年近くも休車にし、中途半端な期間を青函特急の増結用に使用するならば、始めから785系も全て青函特急用に転属させて、JR東日本485系3000番台の運用の特急白鳥を、置き換えた方が良かったのではないかと思います。
JR北海道の経営も脆弱で、北海道新幹線維持で巨額費用も掛かり、道内の少子高齢化や札幌周辺地区への人口流入による、他の道内地域の人口減少や高速道路の延伸、更に今年8月に北海道を襲った台風の影響による、JR北海道路線の被害による長期運転見合わせもあり、今後も厳しい効率化が求められると思います。また赤字ローカル線の廃止や運行列車の削減も、行われると思われます。
中途半端な付属編成で運用していたのが余剰になって、長期運用離脱の原因でしたが、2018年に引退予定の785系が事故やトラブルも無く、無事に運用を全うして欲しいと思います。
今日は785系300番台の解体に、自ら思った事をブログに書き込んでみました。
写真は函館本線 近文~伊納間を走る、特急スーパーホワイトアロー号札幌行きです。(なお写真掲載した785系と、記事に書き込んだ今回の解体車両とは関係ございません。)



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