そこで気になるのは、E257系の付属編成10両(2両編成5本)が、活用されるのか気になりました。と言いますのも伊豆急行線は特急停車駅のホーム有効長が、10両編成分しか無く11両編成に対応して無い事や、もし11両編成で運転する場合、伊豆急行側で有効長の延長工事を行ってまで、E257系11両編成を受け入れるのか、気になったのも1つです。
伊豆方面の観光客も、バブル崩壊と不景気で年々減少しており、伊豆急行線沿線も少子高齢化や沿線民のマイカー利用で減少している状況の中、車両が1両分長くなるだけで、特急停車駅のホームをわざわざ、JR東日本の要請で延長するのも、疑問に思っております。
特急踊り子号にには修善寺に乗り入れる列車も、定期列車で2往復、臨時列車で2往復有り、ピーク時は4往復しております。もしJR東海でE257系の乗り入れを受け入れて、伊豆箱根鉄道駿豆線もE257系の2両でも良いので、運転して欲しいとの要請が有れば、現在のE257系付属編成も、貫通扉付で松本車両センター入れ替えのみに使用されている運転台を、正式に本線で運転できる様に改造して、投入する事も考えられそうです。
まあE257系も元々、松本車両センターの検修区の収容スペースと、大糸線のホーム有効長の関係で基本編成は9両編成になった訳ですが、将来的な転属を見込んでいたならば、今となっては中途半端な編成で製造された感じで、東海道本線の特急踊り子号に投入するには、ミスマッチの多い車両かと思います。
現在、特急あずさ号・特急かいじ号の8号車のグリーン車も、普通車との半室構造のグリーン車で、定員も24名と少なくE351系のスーパーあずさ号のグリーン車と比べても、あまりの定員の少なさにピーク時は、グリーン車満席や相席も多く、ちょっとウンザリした思い出もございましたらね。
特急踊り子号で運転されるならば、現在8号車の半室グリーン車は、全室グリーン車に改造されるかと思いますが、リニューアル改造完了後は、編成も方転されて4号車になると思いますので、普通列車のグリーン車と同じ位置で集約されそうですね。
さて付属編成のE257系2両ですが、修善寺発着の特急踊り子で使用される場合、前述の運転台の改造を行い、2両で熱海~三島~修善寺を走ると思われますが、当然ながら5両編成の185系に比べ、定員も激減いたしますので、全車指定席化と臨時列車の定期列車への格上げで、対応するのかなと思います。
幾ら伊豆方面への利用者が減少しているとは言え、首都圏から手軽に伊豆の温泉地へ、渋滞無しで移動できるメリットも計り知れませんからね。付属編成2両の修善寺発着の特急踊り子号で、大いに活用すれば良いのでは無いでしょうかね。
無理やり用途も無く、昨今の余剰廃車で解体するのも、あまり賢明な選択は言えませんし、運転台ほ本線で運転できる様に保安設備搭載で、改造可能ならば2両編成のE257系の、修善寺発着も廃止よりはマシだと思いますからね。
※写真は付属編成のE257系を連結し、11両編成で運転されている特急あずさ号の新宿行き。
特急あずさ号の5往復と特急かいじ号の1往復は、11両編成で運転されている。
それ以外の列車は9両編成で運転されている。
撮影日2018年5月19日 中央線の八王子~豊田間で撮影。