東武東上線脱線事故

おはようございます。今朝の東京は爽やかな風が吹く、快晴の空模様です。

さて昨日は地元近くの東武東上線で、脱線事故が発生しましたが今朝は始発から、平常通りに運転しております。

18日12時16分、成増発池袋行きの普通列車が、中板橋~大山間で脱線し乗っていた乗客・乗員400名に怪我はありませんでした。この事故の影響で東武東上線は、池袋~上板橋間にて終日運転見合わせになり、約16万人に影響がでました。

私も地元近くなので、脱線した現場は豊島病院の近くを通っており、大山駅都営三田線板橋区役所前駅から徒歩で、15分程度の場所にございます。また東武東上線と並走する川越街道を通る、国際興業バス池袋駅東口~光が丘駅を結んで運行しており、東武練馬駅近くの練馬北町バス停迄は、迂回路として活用することもできます。

東武東上線とほぼ並走する東京メトロ有楽町線副都心線も池袋~和光市間を通っておりますので、東武東上線下赤塚駅成増駅は、有楽町線副都心線地下鉄赤塚駅地下鉄成増駅に接続しております。

またその他の中板橋~東武練馬の間も、国際興業バス都営地下鉄三田線の各駅を結んでおりますので、運転見合わせ区間帰宅困難者は今回、少なかったのではないかと思います。

この様な事故が発生した場合、人身事故等とは異なり復旧はかなり時間を要します。3日前に茨城県小美玉市震源とする地震でも、夜間に発生したこともあり常磐線地震発生からその日は、取手~水戸間で終日運転見合わせになりました。

私たちは普段利用する交通機関が、自然災害や脱線事故に遭った場合、即日に復旧するのは難しいと判断し、代替輸送機関の運行状況の確認や、宿泊施設の空室確認、レンタカー空車確認或いはご家族で迎えに来て頂ける方との連絡を取り合って、自らが帰宅困難者にならない様に防いで行くことが、今後は不可欠になると思います。

有事の時に備えて普段からの準備と、災害や事故の時に対応して行きましょう。

蛇足ながら今回、東武東上線で脱線した車両は、1983年に老朽化した東武7800系電車の置き換えの為に誕生した、10000系電車です。1983年~1996年迄486両の車両が製造されました。経年により増備途中でステンレスのビート版が改良されたものや、VVVFインバーター車に装備された車両もございます。同車は現在東武スカイツリーライン伊勢崎線日光線宇都宮線東武アーバンパークライン東上線で走っております。

今回脱線事故に遭った、10000系の11003F編成は1985年12月に兵庫尼崎のアルナ工機(現在は鉄道車両の製造はされておりません)製造されました。その後1989年に10両化の増備車の15003(今回脱線した車両)+16003が同年に製造され10両編成になりました。製造から脱線した現在まで東上線で30年以上走って来た車両です。

脱線した15003編成の台車に12cm程の亀裂が発見されたとのことで、事故原因の究明と修繕をして運用復帰して欲しいと思います。

※ 写真は2016年3月20日 東武東上線 中板橋~ときわ台間を走行する、成増行き普通列車。今回脱線事故を起こした形式10000系です。なお写真の車両は今回の脱線車両ではございません。
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