今秋で35年を迎える185系特急踊り子号

1981年10月のダイヤ改正から運転されて来た、特急踊り子号も今年10月で35年を迎えます。

185系特急電車は1981年に、それまで東海道本線伊東線伊豆急行線伊豆箱根鉄道線で運転されて来た153系の急行伊豆号が老朽化の為、153系電車の普通列車運用にも対応する為に、汎用性も持ち合わせた特急電車として誕生いたしました。その後185系電車は高崎線上越線吾妻線両毛線で運用されて来た165系電車の老朽化による、取り換えの為に200番台が翌年から、運転開始される様になりました。

特急踊り子号の185系は、1985年3月のダイヤ改正で183系電車で運転されて来た、特急踊り子号を東北・上越新幹線開業により廃止された新幹線リレー号で使用した、前述の200番台に置き換えられ車種統一が図られました。

1987年4月からJR東日本に引き継がれた185系の特急踊り子号も、普通車の車内が転換クロスシートで見劣りしていた為、1990年に特急スーパービュー踊り子号用に、251系電車が40両製造され一部の185系が置き換えられました。

特急踊り子号用の車両のリニューアルは、1999年~2002年に掛けて行われ、普通車の転換クロスシートもリクライニングシートに交換されました。また外板の塗装も変更され従来のグリーンの斜めストライプから、掲載写真の湘南色塗装になりました。

2013年3月のダイヤ改正で、185系電車は東京の田町車両センター廃止に伴い、埼玉大宮の大宮車両センターへ転属いたしました。(251系電車も同様に、大宮車両センターに転属いたしました。)

このダイヤ改正以降、185系電車の廃車や組み替えも行われる様になり、前述の200番台も多くが廃車になりました。そして高崎線上越線吾妻線での運用は651系電車に置き換えられ消滅し、現在の特急運用は踊り子のみとなりました。

特急踊り子号も今後は、中央東線E353系デビューで余剰となるE257系電車が転属し、使用される計画が上がっている為、あと数年で185系電車による定期特急運用は終了するものと思われます。

誕生当初は特急らしくないない車内設備で、不評だった185系特急電車ですが製造から30年以上経ち、スピードも最高速度110kmしか出さない車両で、ダイヤ上のネックになっている同車の置き換えは決まったら早いと思われますので、さようなら運転前に乗車と撮影を済ませますことをお薦めいたします。

写真は東海道本線 根府川~早川にて。(2011年9月撮影)

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