東海道本線湘南色113系グリーン車の思い出

2006年3月のダイヤ改正迄、JR東日本東海道本線を走っていた、湘南色113系が姿を消してから10年近くが経ちました。

東海道本線113系湘南色国鉄時代の1962年に、111系としてデビューしその翌年の1963年に、出力増強版の113系がデビューいたしました。東海道本線での初運行時代から2両のグリーン車が連結され、東京から平塚・小田原・熱海及び、伊東線の伊東を結び、一部の列車は長距離電車として現在JR東海区間の沼津・静岡・浜松迄運転されておりました。

東海道本線湘南色113系が全廃される末期は、2階建てグリーン車サロ124・サロ125がサロ110形1200番台と連結されて運用に就いておりました。

1962年から約45年近く、湘南色として運転されて来た東海道本線113系の全廃は一抹の寂しさを感じます。幼少の頃は普通車で移動しておりましたが、社会人になってから全廃迄は主にグリーン車ばかりを利用しておりました。東海道本線京口113系は普通車乗車よりもグリーン車での乗り鉄が多かったですが、中でも廃車前のサロ110形0番台(前述の153系サロ153の改造車)とサロ111形の、回転クロスシートグリーン車(鉄道ファンの間では、ベンチシート)は初期の特急列車の普通車と同じ構造でしたが、リクライニングシートのサロ113形1000番台グリーン車や、簡易リクライニングシートのサロ110形1200番台グリーン車に比べ何故か乗り心地が良かったです。

25年前に乗車した時の思い出でございますので、当時のグリーン車は現在の首都圏グリーン車の様に未だ、お気軽な感じでは無くバブル時代だったとは言え、乗車する人も通勤や纏まった休日を除いては少なかったので、ゆったりできて良い思い出だったです。

その後113系グリーン車は1973年に成田空港開業用に新製された、サロ113やサロ110形1200番台および485系や183系の特急電車のグリーン車から格下げ改造された、サロ110の特急仕様車にも乗りました。特急グリーン車からの改造は窓ガラスも固定窓(一部は換気の為、開けられる構造です。)でリクライニングシート構造であり、足置きも有りましたのでかなりゆったりできました。ただ特急車両からの改造グリーン車は、ラッシュ時間帯は定員減で利用者には不評でしたが、休日に旅行へ行く者にとっては定員が少なく、普通列車のグリーン料金で乗れる為、好評だった様です。
特に静岡から東京迄、485系改造のサロ110形300番台のグリーン車は、最高の贅沢な旅だったと思います。

思い出尽きない東海道本線113系湘南色も現在は、JR東日本E231系1000番台E233系3000番台が、上野東京ライン湘南新宿ラインと直通し、東海道本線京口も直通列車の多い路線として、東京から平塚・国府津・小田原を経て熱海・伊東・沼津から、JR宇都宮線の小金井・宇都宮・黒磯と高崎線籠原・高崎、両毛線の前橋を今日も、多くの利用者も乗せて移動しております。

写真は東海道本線 根府川~早川間のカーブを通過する、113系電車の東京行き。(2005年2月撮影)


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