横須賀線・房総地区電化路線以外でも見られた113系スカ色

7月最後の日曜日、皆さんは如何お過ごしですか。東京はどんよりとした曇り空で、今にも雨が降りそうな天気です。

さて以前、当鉄道ブログで、「休日のみ伊豆急行線に乗り入れしてみれば」でも書き込みましたが、113系スカ色が過去に、伊東線伊豆急行線で運転されていた事を、ブログに書き込みした件を覚えている、読者の皆さんもいらっしゃると思います。

国鉄時代は1980年10月のダイヤ改正まで、東海道本線横須賀線は東京~大船間を共用して、それぞれ運転しておりました。また東海道本線普通列車も、大船電車区(現 鎌倉総合車両センター)へ配置されておりましたので、横須賀線のスカ色が東海道本線湘南色113系と混結されて、運転されていたのを私たちの世代より上の方は、覚えていらっしゃると思います。

伊東線伊豆急行線も1960年代~1970年代に掛けて、夏季の時期は海水浴や別荘での滞在で利用者も多く、その他に温泉地として、首都圏から手軽に行ける伊豆は、道路条件の悪い車での移動よりも、鉄道での移動の方が早くて快適だった為、伊豆急行線普通列車にもグリーン車1両、連結されておりました。

国鉄でも伊東線伊豆急行線での運転専用編成として、4号車に1両グリーン車を連結した、113系スカ色の普通列車が運転されておりました。ただ1970年代の後半になると、湘南色113系も混じった混色編成で運転されていた、編成も見受けられましたのでその頃から国鉄も、運用の効率化を計ったのかなと思います。

私も子供時代に、183系特急電車のあまぎ号からの車内で子供心に、「何で伊東線伊豆急行線113系のスカ色が、グリーン車1両だけ連結して運転されていたのかな。」と疑問に思っておりましたが、インターネットで簡単に調べる事が容易になった現代、その謎は過去に伊東線伊豆急行線でスカ色塗装の113系が、運転されていた写真は書き込みを見て、間違い無かったとホットしながら確認いたしました。

多分私と同い年で鉄道に詳しくない人や、私より若い世代の鉄道ファンで、伊東線伊豆急行線は過去に113系電車のスカ色が、グリーン車1両を連結して普通列車として、運転されていたんだよ。と言っても信じて貰えず、半信半疑で首を傾げたり、或いは解答が出たとしても、2011年に運転されたJR東日本113系さようなら企画で運転された、湘南色+スカ色のイベント急行列車の113系でしょ。との解答が来ると思います。

これは伊東線伊豆急行線でスカ色の113系が運転されていた当時は、カメラ保持者やハンディカムビデオ保持者も、価格が高くて保持者も少なく写真撮影する人も、今より少なかったのも原因かと思います。また例え撮影したとしても、ネガの変色やカビの影響で処分された方々もおり、中々ネット上でもお目に掛かれないのが、原因で無いかと思います。

さて伊東線伊豆急行線113系スカ色電車は、4号車にグリーン車1両付の編成で運転されておりましたが、そのグリーン車もほとんどが急行型の153系から改造された、サロ153又はサロ152がサロ110とサロ112に改造されて、湘南色グリーン車も混じりながら運転されておりました。

113系オリジナルのグリーン車で、サロ111に関しては車掌室無しだった事や、サロ113は総武快速線で運転され定員が少なく、関西地区の普通列車グリーン車へ転属し、サロ110の1200番台は東海道本線横須賀線用で営業運転されていた為、古い急行電車格下げのグリーン車を、充当せざる負えなかったのかなと思います。

1980年10月のダイヤ改正で、東海道本線横須賀線の分離運転が実施され、伊東線伊豆急行線で運用されたサロ1両入りのスカ色113系も、国府津電車区(現 国府津車両センター)へ転属となりましたが、転属後も暫くはスカ色も混じって伊東線伊豆急行線で運転されておりました。

しかし1982年頃から順次、国府津電車区のスカ色の113系湘南色へ塗装変更され、伊東線伊豆急行線の1両グリーン車付の113系も、湘南色へ塗り替えられました。またサロ112はその頃は老朽廃車で全廃され、代替として急行型の165系グリーン車サロ165がサロ110-401に改造された車両が、1986年の伊豆急行線グリーン車廃止まで運転されておりました。

伊豆急行線普通列車グリーン車廃止後は、伊東線伊豆急行線用の113系1両グリーン車編成も組替えされ、東海道本線用の普通列車になり、グリーン車も2両連結の基本編成11両になりました。

まあ伊豆急行線普通列車グリーン車廃止は、車両の老朽化や伊豆方面の移動が、鉄道からマイカーやバスへシフトし、利用者も低迷して来たのが理由かと思いますが、子供の頃にわくわくした113系スカ色が伊東線伊豆急行線で見られなくなったのは、とても残念に思います。

なお113系スカ色は横須賀線・千葉房総地区から新製の113系が投入された場合、お古の編成は地方へ転属となるパターンが多く、普段は観られない東海地区や関西地区でも、僅かな期間ながらスカ色の113系も見る事ができました。

新快速も153系が山陽新幹線の岡山開業で、余剰となり新快速色で投入されるまでは、113系スカ色の新快速も運転されましたからね。大阪駅で見た方もいらっしゃるのでは無いでしょうか。

この車両も横須賀線からの転属車だった様ですが、JRで分割民営化された現代では、有り得ない転属が国鉄時代、数多くございましたのでバリエーションの面では、面白かったと思います。


写真は総武本線の物井~佐倉間のカーブを通過する、113系普通列車の成東行き。現在JR東日本113系は、全廃された為、写真のシーンはもう見られません。

2010年6月撮影


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