ダブルデッカー新幹線100系電車

 


 
 おはようございます。7月最後の土曜日如何お過ごしですか。今日は新幹線で初めて誕生したダブルデッカー(2階建車両)の新幹線100系電車の写真を掲載いたします。

 100系新幹線は1985年に従来の0系新幹線のモデルチェンジ版として、試作車が誕生いたしました。ダブルデッカーは2階部分にグリーン車が設置され、1階部分はグリーン個室の1人用~4人用の個室が設置されました。またもう1つのダブルデッカーには2階に食堂車が設置され、1階部分は厨房が設置されました。

 1986年には量産車が製造され、東京~博多間のひかり号に運用開始しバブル経済到来も相まって、グリーン車やグリーン個室は人気に火が付きました。1987年に国鉄からJRになり100系新幹線はJR東海所属になり運用されましたが、1989年に食堂車はグリーン車に変更され、厨房部分はカフェテリアに変更された100系車両が誕生いたしました。また同じ年にJR西日本ではダブルデッカー4両連結した100系、グランドひかりが運行開始され2階部分はグリーン車と1階部分は普通車で製造され、うち1両は前述の食堂車が製造されました。なおこの年からはこだま号にも運行開始開始されました。

 しかし東海道新幹線での270km運転が決まり、300系500系・700系が運行開始されると、220km~230kmしか最高速度が出せない100系新幹線は徐々に運行を離脱して行き、その後は廃車と山陽新幹線こだま号での運行に備え、編成の短縮化により、2003年10月1日のダイヤ改正を以て、東海道新幹線からの運用は全廃されました。(16両編成として運行は岡山発博多行きのこだま651号が、2004年1月22日の運行を以て終了いたしました。)

 2階建て新幹線のグリーン車・グリーン個室・食堂車を備えた100系新幹線に初乗車したのは、1991年9月に東京から博多間のひかり号の2階グリーン車で過ごし、食堂車でハンバーグ定食を食べたのは今でも思い出に残っております。またグリーン個室での移動は1999年12月に東京~博多間を2人用個室で移動し、ゆったりしたソファーで過ごした贅沢な思い出は今でも最高の思い出です。100系新幹線は2011年3月のダイヤ改正迄、こだま号の運行で全ういたしました。短編成改造された100系新幹線のこだまには、グリーン車の座席を普通車用に改造し運行された車両もありました。
 
 
 さてダブルデッカー車両は東海道新幹線山陽新幹線では見られなくなりましたが、JR東日本ではE1系新幹線(2012年10月廃止)とE4系新幹線が登場いたしました。E4系新幹線も間もなく全廃の予定ですが、100系ダブルデッカーから引き継がれて、改良された新幹線として登場した功績は大きかったです。

 写真は東海道新幹線 浜松~豊橋間を走るこだま号16両編成。(2003年7月撮影)



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