アウトカーブの撮影地を通過する特急しおさい号

東京と千葉の銚子を結ぶ、特急しおさい号が運転されてから40年以上が経ちました。1975年3月にデビューし183系直流型特急電車(以下183系)で運転されて来た同車も、2005年12月のダイヤ改正255系・E257系500番台に置き換えられ、現在に至っております。

晩年の183系は貫通型の運転台の場合、写真の様にLEDヘッドマークだった為、高速シャッターを切るとLEDの文字が見えなかったりして、撮影者泣かせの車両だったと思います。

対策としては総武本線の物井~佐倉間の、アウトカーブで1/250であればLED表示のヘッドマークを潰すことなく、撮影できたと思います。あとは総武本線の佐倉~銚子間の単線区間での撮影地で、速度を落とす区間で上手く撮影すれば、LEDの表示を潰さずに済ますことができます。

まあなるべくであれば、LEDの表示も潰れずに撮影したいものですから、対策としてはシャッタースピードを1/250で撮影可能なアウトカーブでの区間で、撮影する方が上手く映りそうですね。

関東地方での鉄道撮影地として、アウトカーブでの撮影地は私の知る範囲で、東海道本線の早川~根府川間、総武本線の物井~佐倉間、外房線の誉田~土気間、宇都宮線の東鷲宮~栗橋間および栗橋~古河間、高崎線の吹上~行田間等と言った場所が、アウトカーブで撮影できる区間かなと思います。

183系特急電車の貫通型車両は現在、全廃され現存いたしません。ただ前述の撮影地で撮影する場合、ほとんどのJR型車両の行先表示はLED表示で、E233系電車はフルカラーLEDの為、上手く撮影するにはそれなりのテクニックとタイミングが不可欠です。

私も機会があればLEDの表示を潰さずに上手く撮影できる様に、前述の区間で撮影をしてみたいと思いますが、最初は失敗ばかりの撮影になると思います。ただフルカラーLED表示でも上手くシャッタースピードをゆっくり目に設定し、列車の速度も、ダイヤでの調整等で通常よりもやや遅めの列車であれば、撮影条件も良くなって行くのではないかと思います。

その為にはネットで掲載されている、運用情報や時刻表でダイヤを確認し、現地で足を運んでの撮影地の環境も確認した上で撮影すれば、表示文字が見える写真を撮影できるのではないかと思います。

あとはアウトカーブで撮影する場合、架線柱の処理も上手く画面上で目立たない様に撮影できれば良いと思います。
架線柱もダブルポール型(複線区間の架線柱)とシングルポール型(片持ち式の架線柱で単線区間や、地方の直流区間や交流区間に設置されている架線柱。)の処理の仕方も異なりますので、それぞれの対策は必要かなと思います。

鉄道撮影初心者の方も、早めに撮影地へ足を運び走行中の列車撮影が、1日も早く上達いたしますことを心からお祈りいたします。


写真は総武本線 物井~佐倉間のアウトカーブを通過する、183系電車特急しおさい号。(2005年12月撮影)


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