JR東海キハ85系ディーゼル特急の後継車両は?

こんばんは。この週末、日本海側を中心に大雪との予報ですが、センター試験も近い季節ですので、交通機関の大幅な乱れや運休・欠航は、受験生にも影響を与えますので、悪天候になるのは避けて欲しいと思いますが自然現象の為、人間の力に及ばないのは残念です。
さてJR東海ディーゼル特急キハ85系が、1989年2月18日に特急ひだ号で運転開始してから、あと3年で30年になります。
JR東海キハ85系は特急ひだ号の他に、特急南紀号で使用され、何れも名古屋を起点に高山・飛騨古川・富山へ運行する特急ひだ号と、新宮・紀伊勝浦へ直通する特急南紀号が、名古屋で東海道新幹線に接続し運行されております。また特急ひだ号の一部列車は大阪からも発着しております。
キハ85系特急ディーゼルカーは、ステンレス製でカミンズエンジン搭載の車両です。平成間もない頃に誕生し、特急ひだ号で運行開始した当時は、キハ85系の運転に合わせて高山本線も線路改良工事をして、通過駅の一線スルー化も実施してスピードアップも図りました。
当時、特急ひだ号・特急南紀号も、国鉄から引き継いだキハ80系ディーゼルカーで運転しておりましたが、老朽化が著しく置き換えは急務でした。そこでJR東海は従来のキハ80系よりも大幅にスピードアップし、軽量ステンレスを採用してメンテナンスコストの低減、カミンズエンジン採用によるスピードアップの実現を果たしました。そして1年間の試験営業運転での成果も良好だった為、1990年3月のダイヤ改正で特急ひだ号のキハ80系を全て置き換え、更に1992年3月には特急南紀号のキハ80系も全て置き換えました。
車内はキハ80系時代に比べると、快適度もグーンとアップし大型のサイドビューの窓を採用し、高山本線紀勢本線の景色も楽しんで貰おうと、JR東海ワイドビューサイズの側面窓を採用したルーツが、キハ85系ディーゼルカーだったのです。
現在、名古屋車両区に全車80両が、前述の特急で運行されておりますが、間もなく製造から30年近くなるキハ85系は、特に大きな更新改造工事も無いまま、現状維持の状態で運されております。ただ下回り機器の老朽化やカミンズエンジンのメンテナンスの面等で、気になる部分もございますので、今後もあと10年以上キハ85系を使用するのであれば、ぜひともリニューアル工事を施工して欲しいと思います。
まあ外観はキハ80系の末期運用の頃に比べたら、格段に綺麗に保たれており車内設備もキハ85系が綺麗ですが、経年30年になりますので、新車に置き換えてキハ85系は廃車にするのか、それとも他のJRに譲渡してもらうのか、現状では何とも言えませんが、少し車内設備が身軽な感じのする、JR西日本キハ189系の様な車両で運行するのかも、気になる処です。
今後のJR東海の発表を待ちたいと思います。
写真は高山本線の撮影地、飛騨国府~上枝間を通過する、名古屋行き特急ひだ号キハ85系。「ひだ」のヘッドマークがアクセントです。(1999年11月撮影)



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