復刻版だけど50年前のJTB時刻表です

こんにちは。今日ははちみつの日ですが、ランチタイムにはちみつ入りのホットケーキを食べて、過ごされる人もいらっしゃるかと思います。

さて今日は50年前に発行されたJTB時刻表(当時は日本交通公社)1967年9月版を、写真にアップいたします。なおこちらの時刻表は、1999年に発売された復刻版の時刻表ですので、オリジナルに比べ遥に新しいのが特徴です。

1967年は今年2017年と同様に、1月1日の元日は日曜日から始まり、12月31日の大晦日も日曜日で終わる年でございます。50年前と現在では、祝日の設定で異なる他は特に変わらないです。

1967年の日本は現在の2017年の日本とは異なり、経済成長が期待される右肩上がりの高度成長期時代でした。また道路の整備も進み、更に経済も発展している状況でしたので、給与所得もアップして行く年で、結婚し子供ができて家庭に必要な3Cニーズも、囁かれる年でございました。

3Cとは、カー・クーラー・カラーテレビで、それぞれのメーカーも販売すれば売れる様な年でしたので、研究開発も日進月歩で進んで行った年でも有りました。ただその頃はまだ一般庶民にとっては3Cも贅沢品でしたね。

復刻版の時刻表の頁を捲りますと、現在のJTB時刻表の広告に比べ、一般企業の広告も目にします。例えば金融機関やメーカーの電化製品の広告等は、現在のJTB時刻表では見受けられません。代わりに宿泊施設の広告や私鉄線の広告等が目立っております。

まあ1967年と2017年を比較しますと、日本も豊かになり物も車や家電も、飽和状態で少子高齢化や企業の不景気による雇用の不安定化で、衰退まっしぐらの日本ですが1967年当時には無かったインターネットやスマートフォンも生まれ、在宅や旅先でも仕事が可能になった現在、物に関してはたくさん持たなくても生活できる様になりましたから、今更改良品の家電や車を販売しても、現在の日本では売れないでしょうね。

その頃は高度成長期で、良い高校・大学・良い企業や公務員になり、1つの会社や公務員とした真面目に働き、貯金を毎月して行けば老後は安泰よと言われて来ましたが、今その様な事を親・教師・同年の友人が言っても、時代背景や社会情勢も異なりますので、真剣に聞いて実行した処で、見通しはかなり暗いと思います。

私たち日本人は従来の高度成長期の考え方から、低成長期で衰退期の現在で如何に自ら、頭を使って稼ぐかと言う時代に来ております。

本日、鉄道ブログに掲載した時刻表は、当時の資料性を生かして私を含めて、若い世代の鉄道ファンや鉄道ファン以外の方にも、今後の生きる上でのヒントにして貰いたいと思い掲載いたしました。

なお写真のJTB時刻表は翌年の1967年10月号(通算500号)から、B5判サイズに変更されており現在に至ります。その時の表紙巻頭カラーは581系電車でした。当時の寝台特急電車でしたね。




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四六判変形サイズのJTB時刻表は、この号までとなりました。(写真は復刻版より)

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こちらの写真は、同じくJTB時刻表1967年9月号復刻版より、東海道本線山陽本線の頁を転載いたしました。
京都・大阪から九州褒め雨麺へ向かう、キハ80系ディーゼル特急のいそかぜ号・かもめ号や、181系電車の特急うずしお号等が、掲載されております。